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矯正をすれば本当に歯並びが良くなるのでしょうか?
JUGEMテーマ:健康    
矯正をすれば歯並びが良くなります。   が、、、
次の質問が大事で今回の記載です。
1)良くなったと思われても実際にはどれ程よくなったのでしょうか? 素人にそう見えても実質は判りません。
2)良くなった状態はそのまま持続するのでしょうか?という疑問を持つ事。

 矯正も歯科治療です。虫歯(虫食い歯)の治療と同じようにその出来具合には上手下手が存在します。
矯正をされた方の多くが20代ー30代になって、まったく崩れてしまった経験をお持ちの方は多いと思います。 思い当たりませんか?

 先日、検診にいらしたお子さんの矯正は治療途中で最終段階に入っていました(1年半ぐらい経過:注ー1))。 しかし基本的に大きな間違いというか、治療過程のズレ(見落としか下手)というか、上下の歯の合わさり方に基本的なズレがあり、また数箇所に標準に満たない角度や高さがズレた歯がありました。もちろん親御さんは気づかずにほぼ旨くいっていると思っていらっしゃいましたので、それらを指摘して矯正医に伝えるように提案しました。
 
 この矯正医は東洋人女医で費用は普通より3割ぐらい安いので,親御さんはそれに魅かれて契約をされたのかも知れません。 しかし安い物には落とし穴があったり、それなりの値打しかない事が多い事は。誰でも経験した事があるです。 
日本語では矯正でも治療と言われていますが、本来は治すのではなく(病気ではないのですから)ずれてしまった歯を元に戻す作業でしかありません。よって治すのではなく直すのであり、その技術により出来の良し悪しが有るのです。 一般治療と同じで、修復作業でしかないのです(注ー2)。

 私が不満というより「憤り」に似た物を感じるのは、この矯正医がもし自分または自分の子供や身近な親族を治療する場合には同じ治療を施しているでしょうか?「誇りを持てる程の結果」が出るまでの作業をしたのか?という疑問が起こる程に標準以下のレベルとしか見えなかったからです。
 もし私の問いに対する答えが「イエス」ならこの矯正医は自分の出来る限りの技量を用いて治療に当たっていて、何も咎めることは出来ませんが、もしその答えが「ノー」なら、これは偽善、詐欺とも取れるでしょう。 患者の親に完璧な治療をしたと思わせて、数年後に歯並びが崩れてきてもそれを患者のせいにする事は簡単な詭弁を使ってできます。まして、帰国する日本人を相手にした場合には、その後の管理や責任を回避出来ますので日本人をターゲットにしている程度の低い矯正医に出会っているかもしれない事がある事を考えてみましょう。
では、再度申しますが、歯科医選びには十分なご注意を。 


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注ー1:矯正は大概の場合2年で終わります。 特別に難しい場合には2年半ぐらい、やさしい場合には1年ぐらいでもなおりますが、それは最初の契約時点で歯科医は見通せていなければなりません。 最初に契約する場合(費用)にその治療期間について記載があります。 そしてそれ以上の期間がかかった場合には余分の支払いをする必要はないのか、あるのかが記載されている筈です。 余分の支払いがありえるという場合はちょっと考え物です。 なぜなのか理由をはっきりさせましょう。 ですから「追加費用は最初の契約の場合に無い」といってくれる矯正医のほうが確かかもしれません。治療期間を長くする事によって追加料金がとれるという事は少しおかしいでしょう。
注ー2:日本の皆さんは歯並びが悪くなったのは、自然または遺伝の所為だと思われている方が多いですが、本当は歯科医の予防治療の欠落による事が多いのです(次回に書きます)。 日本人がほかの東洋人よりずっと歯並びが悪いのは日本の保険制度の規制や、それに沿った大学での教育内容事態により、歯科医が適切な予防をしないからでも有るのではないかと思えます。

 
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 08:43 | comments(0) | - |
検診とは?、チェック・アップとは? どこに違いが?
JUGEMテーマ:健康
 患者さんを治療する前には検査をします。チェックですね。 必ずレントゲンを撮って透視する事が普通必要とされています(注ー1)。治療前に見えない部分までが判り、よって全体が解り最適な治療法(修復のサイズ等)が決められます。
つまり、視覚と触感のみだけじゃなく、レントゲン撮影を加える事によって検査が完全となり正しい診断が出来ます。 これが検診(チェック)です。 でも、チェック・アップというとちょっと違ってきます。それは口腔内全体(全ての歯とその周りの舌、頬、口床、唾液腺等)の状態を調べる事を意味するのですから、言葉の違いに気をつけて下さい。 

 さて、しばらく総合的な(口腔内全歯)の検診をされていない場合はこのチェック・アップをして貰いましょう。自覚する問題が無くても、米国にいらっしゃるなら必ずそうして貰う事を薦めます。
米国の保険はほぼ100%カバーすることが多いですし、日本の検診で見逃されている問題で(いえ見過ごしているという方が正しいでしょう)自覚が起こるまでに達してないけど始まっている問題(虫食い、歯周病,噛み合わせの間違い)などがこの国の検診では明るみに出ます。 
また、この国での検診の際のレントゲンはその後に同じ歯科医であろうが、他の歯科医であろうが再検診した場合に比べて診る事ができます(違う歯科医の場合は古いレントゲンを転送して貰う事が大事です)。 
よって問題の起こった時点や、その他の部分の変化を見つけられれば、これからの流れというか、虫食いの出来る速さ、又は出来ない健康状態の持続程度なども観察できる、つまり、時を経ての変化が診られるのです。歯科は医療じゃありません。全て物理的な問題なので、正しい正確なレントゲンの記録を比べて診ることは大変大事なのです

 さて、予約をとる場合、その部分だけの検査と治療が希望なの全体の検査も希望されているのかを伝える事は大事です。 
歯科医院がアポを受け付ける場合にはそれにかかる時間体を考えなければなりません。 一部か全体かによって全くかかる時間が違うし、患者さんの歯の健康状態に対する意識の深さや浅さがわかり、それなりの対処(時間の確保)をしてくれるでしょう。 
 もし他院で最近に検査を受けた事実がある場合にはその事を必ず伝え、またその時に撮られたレントゲンの数(約でいいです)を伝え、枚数が多ければレントゲンを転送して貰うべきでしょう。無駄な時間や費用のセーブがこう言う注意によって出来ます(注ー2)。
 以上、日本人の多くがチェック・アップを一部の検査と思っている方が多いのでその違いを書きました。歯科医にアポを取る時の注意です。

では、おさらいのようですが、米国一般に行われている事をもう一度。
 米国でチェック・アップとは総合的検診、又は定期健診のことを意味しますので、口腔内全体を調べます。6箇月毎(最低でも1年以内)の定期健診はこの国では常識であり、習慣または常識的にしている方が大半です(注ー3)。
この場合、Examination(検査) と X-rays〔レントゲン)となり、歯科医はまずレントゲンを診ます。その後、視覚と触診をして怪しげな所や危なさそうな部分を検査します。で、診断(Diagnosis)によって治療予定をし、費用の計算をします。(注ー4)。
 定期健診の日までの間に何かが起こった場合には歯科医は6箇月過ぎていないので、その部分だけのバイト・ウイング(BW)レントゲンとペリ・エイピカル(PA)の2枚を取って再診断します。 BWで虫食いの部分の有無や大きさを撮影(記録であり、証拠として必要なのです)、PAでは根の部分を調べるのですね(注ー5)。再度のレントゲンによって変化がわかりますから、その理由もわかるのです。 定期的なレントゲン記録の大事さはそういう所にあるのです。

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注ー1:この国の場合には術前の記録を残しておく必要があるのです。後日に行った治療の正当化の証明となるからです。
注ー2:この国では他院で撮ったレントゲンをもらう事に遠慮はいらないのです。 ごく当たり前の事として患者はそのレントゲンの転送、又はもらう事が出来ます。患者の権利なので何の遠慮もいりません
注ー3:子供の場合は6箇月が適切とされています。 大人の場合のみ6箇月、または最長で12ヶ月です。
注ー4:診断は必ずレントゲンと視覚と触診が必要とされています。レントゲンなしで診断する事は、義務の怠慢になります。その後に患者にわかった事はすべて伝える義務があります。ただ、患者はレントゲンを拒否する事はできます。
注ー5:日本の保険ではバイト・ウイングが認められていない(自己負担)せいか、また大学で教えないのか知りませんが、PAのみで済ましている事が多いです。これでは細かい部分までの状況は分かりません。バイト・ウイングは必ず必要なのです。
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 17:17 | comments(0) | - |
ブリッジとインプラントの違い。
JUGEMテーマ:健康
先日、コメント欄にブリッジとインプラントの違いに非常に興味があるので説明して下さい、というリクエストがありました。
でも、これはご自身自体の問題でしょうから、わたしがご返事できるメルアドを記載してください。もちろんその場合には、そのコメントの公開はしません。

では、この二つの概要のような事を記載します。
まず、ブリッジですね。 それは歯が一本ない場合が多いです。 でもその両側(前後)には歯があるのでそれを利用してブリッジという物を作るのです(最近はインプラントをする事によって行わない事が多くなってきました)。
では、ブリッジとはなんでしょう? ブリッジとは橋渡しですね。 つまり、あっちとこっちの間が開いている、つまり、一本の歯を無くして其の両側の歯が存在する時に、その両側の歯を利用して3本の歯をつないだように作って装着する事です。 両側はクラウンという冠になりますので、帽子に例えると三つのつながった帽子の両端には人が被っていて、胴体や足もありますが、真ん中には人がいないので人形の顔だけをを挿入していかにもそこにも人がいる様に見せる作り方です。。 この場合、両側の歯はクラウンという帽子のような冠をかぶせる事になり、治療費は3本のクラウンとなります。

では、インプラントの場合。 歯を無くした(根もなにも残ってない)部分に、新しい歯を作るという事であり、長さ(歯の根の代わりとなる)8−13ミリぐらい、太さは3ミリ半から6ミリぐらいまでの太い棒状のチタンを、歯のない部分の顎の骨のなかに埋め込み、骨と融合させます。 そしてやく3ヶ月後にその上に普通の形のクラウン(歯)をつけるのです。 ほぼ自然の歯を同じ働きをしますので、普段に違和感を感じる事はありません。

で、インプラントとブリッジの良し悪しは又の機会に書きます。

PS. 細かい事は人それぞれですので、レントゲンをメールしていただくか、私のメルアドに直接連絡してください。
コメントをありがとうございます。でもあなたのメルアドがないとご返事ができませんので、必ずメルアドを入れてください(その場合はコメントの公開はいたしません)
私の物は shunzo3@live.com
 
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 11:11 | comments(1) | - |
歯科保険。 米国と日本の違い。
JUGEMテーマ:健康
駐在の人達は会社から歯科保険与えられていて、保険で歯科治療を受ける事は日本となにも違わないと思って来院される人が多いです。 
言葉上同じ「保険」なんだから日本と同じだろうと考えていらっしゃいます。 しかし、アメリカの保険にはポリシーという案内や規制があるのですが、それを読んでいないのでしょう。会社の総務の人からの説明があるのかもしれません。 でもそれをきちんと理解しないでいるのか、日本と同じと考えて来院される方が多いです。 そこでこの二国間の大きな違いを少し、簡単に説明しましょう。

一番の違いは日本の保険とは国家の施行している物である事で、患者の自己負担が全国同じである事である一方、この国の保険は有限会社(つまり利益を追求する会社)が商売として売っている物であり、保険によって降りる額が違う事です。
 
 つまり、歯科保険も日本の生命保険と同じで、掛け金が多ければ多いほどそのベネフィットも多い。つまり、あなたの加入している保険の毎月の掛け金の高低レベルによって治療費の支払いが違ってくるのです。 
日本の生命保険、障害保険、その他の保険と同じです。つまり、掛け金が多いほどベネフィットも多いという事。
会社の総務の人や、案内をよく読んでから歯科医の治療を受けて下さい(注ー1)。
日本の保険は社会主義的であり全国一律の保険なので、この国とは全く違うと言う事を再確認して認識しましょう。それが外国、文化、社会構造の違いを知るきっかけになるでしょう。 何が正しいのかはその国によって違うのですね。

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注ー1. 日本からの派遣員、駐在員には、この国の保険でまかなえ切れない残額を援助している事が多いですので、あまり心配はしなくてもよい事がおおいです。でも、幾つかの会社はまったく援助がなかったり、又何割かの自己負担を課しているkとがおおいです。 事前に調べて置いてください。




 
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 09:02 | comments(0) | - |

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