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以前に「治療後に痛みが出てはいけない」とかきました。 が、例外も有ります。
JUGEMテーマ:健康

以前のブログに治療後に痛みが伴ってはいけない。痛みがあればそれは全部歯科医の責任と書きました。でも、ある患者さんの指摘から私のブログに不十分さに気づきました。それは例外、不可抗力と言う問題も多少ではありますが存在する事を書き忘れていた事です。 よって細かい微妙な部分の説明を書かせていただきます。以下、皆様にとって何らかのお役にたてれば幸いです。
 まず上記の記載(すべて歯科医の責任)は確かでもあります。しかし、これは理想でもあるという事実を付け加えなかったのは私の説明不十分でした。 言い訳とも取られてしまわない事を念じながら、出来るだけの詳細を書かせていただきます。 以下。
 
それは、何度も書いてきましたが歯科医の治療の第一段階は、虫食いの部分を物理的に(全く原始的な除去作業)取り除く事です。そして、腐った部分(バイキンが存在します)が神経(りんごにたとえると芯、骨だと髄の部分)の部分にまで達していないかを確認します。2つの場合があり、その2番目が問題でもあり、詳細の説明が必要なのです。
1)神経に達していないと判断できれば、除去した内側の表面に何らかの処理をして詰め物を装着(又は挿入)して治療(修理、修復)は完了します。 
2)虫食いが深くまで進行していて、神経に近い場合です。その場合、A)紙一重で神経が透き通って見えている場合、B)ごくわずかですが、神経の部分(芯、髄)に達していて、視覚で見えるほどの穴が開いている場合です。
 A)の場合は其処にカルシウムを塗って、其の上から絶縁(温度)目的のセメントを基礎(ベース)として付け加え、其の上に約2−3ミリの詰め物をするのが適切です。
 B)の場合は穴が開いているので、それを閉じる方法を持ちいれます。材料はいくつか有るのですが、それは歯科医の選択によりますが、一般に使われている物はいくつかに限られています(注ー1)。

さて。そこで前回説明不足だったのは、この上記の2)の場合ですね。 この場合、どんな治療を施してもいたみが出てしまい、神経が死んでしまう事があるのです。 理由はさらに専門的になりますので、今回は立ち入りませんが、そういう場合には先生はそういう事があるという事、つまり神経保存の処置をしましたが、これは50−50でどちらに転ぶかわかりませんと患者に伝えておく事が義務でも有るといえるのです。 ですから、歯科医がこれで大丈夫ですというような態度をとって、痛みが出る可能性を患者に伝えなかった場合には歯科医の怠慢と考えられる事も可能なのです。 注意深い歯科医はそれを怠らないでしょう(注ー2)。 残念ながら、私にも過去に其の事を伝えなかったために患者さんに余計な痛みを経験させてしまった事がありました。本当に残念です、なぜなら治療後に痛みがあった場合、すぐに再来院されていれば神経を保存出来たかもしれないからです。 
 日本人の患者さんには、治療後に多少の痛みがあっても仕方が無いと思う方がおおく、様子を見るという週間があるようです。相すると手遅れになる場合がおおいのです。 
 この国では、治療後に痛みがあると大概の場合はいけないのです。その可能性がある場合は歯科医は患者に其の事をつげて、早急に連絡をする事を告げる事が義務図けられているといっていいでしょう。 アメリカ人はすぐに電話連絡があります。 
 このブログは日本語です。日本人のために書いています。上記のような事があった場合には鈴様歯科医にもどってください。
電話で、もう少し様子を見て下さいなどと言われても、今すぐ痛みを取り除いてほしいと伝えてください。それが、先生でなくいうけつけなどならまして、文句をいいましょう。良心的な歯科医はすぐに診てくくださるでしょう。 受付が明日とか、明後日とかでないと時間が取れません、などといった場合は、先生とお話をしたい、今日中に診てほしいと主張する事もだいじです。2−3日が治療の違いをもたらす事もあるのです。 当院では必ず、その日に拝見させてもらう事にしています。 ただ、連絡はすぐにしてくださった場合です.

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注ー1:使われているのは、Meta-Bond*(日本製)、MTA というアメリカ製の物、最近はBrasslar社の物で名前は次回にかきます。またレジン系(名前を忘れましたが、これも次回に書きます)などが使われます。
注ー2:歯科医にも不徳な人間はいます。 虫食い部分を除去して神経が近いと、これは神経治療が必要ですからといって神経治療をする営業中心にする輩もいます。 そんな歯科医は貴方が痛いと言っていた事を理由に、神経ですといって取らなくても良いかもしれない神経を取ろうとする歯科医もおおくいますので、ご注意してください。この事については以前にも書きましたが、少ししみるぐらいでは、神経は取らなくても良い場合がおおいです。まして、いままで何度も書いてきた女医のようにレントゲンを診ただけで、神経治療が必要ですなんている歯科医は治療を断ってほかに相談に行ってください。
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 02:07 | comments(0) | - |
神経治療は必要でなかった。
JUGEMテーマ:健康
しばらく無かったのですが、又続けて起こりましたので記載します。
またもや神経治療は全く不必要でありました。

1)ある医療グループに属した歯科医ですが、レントゲンを観ただけで2本の奥歯に神経治療が必要と診断しました.。 
患者さんは吃驚し、落ち込み、当惑しながらも当院に意見を求めていらっしゃいました。
 
診断と治療:早速レントゲンをメール(転送)してもらい拝見し、電話で痛みの有無を聞きましたら多少は痛みを感じた事もあるとの事でした。
レントゲン上では虫食いは神経から2ミリ程離れていましたので、痛みの少なさを考えて神経治療の必要は多分ないでしょうが実際に虫食いを取り除いた時点でしか確実な事は判断できない事を伝え来院してもらいました。
事前に治療費は$150との了解を受けた上で、治療にあたりました。麻酔をして、虫食いの部分を取り除くと、一本の歯は神経のがホンの少し露出したのですが、僅かでしたので適切な薬剤(セメントの一種)で其の部分をカバー。 もう一本は神経の露出はありませんでしたので、普通の痛み止めを含むセメントで処置をしました。 後日痛みは無く、神経は温存された事を確認でいました。

2)例のクリニックの東洋人女医に診てもらった患者さんですが、やはり神経治療が必要と言われたのです。 でも患者さんはそれを断りました。するとこの女医はそのままにクラウンをかぶせました。患者さんはこれには疑問を感じ来院されたのです。

診断: その歯には日本での神経治療がほどこされていました。この女医は必要のないとも思われた再治療をしようとしたのです。レントゲン上ではこの国の標準を満たさない状況が写っていましたので、再治療をする事には理屈が通ります。
しかし、この場合さて再治療は必ず必要なのでしょうか?という疑問が浮かびます。 
この女医の言うように必要ならそうすべきですし、それをしないならクラウンを被せる事はできないと説明し、患者の治療を断るべきですね。 でも、この女医は患者が断ったのならそのままでもその歯にクラウンをかぶせました。この女医は最初の診断(神経治療とクラウン)を変更し、神経の方はそのままに放置してでもクラウンを被せるという手法にでたのです。
(注ー1)お分かりですか? この女医には信念というものが欠けているとしか思えませんね。この女医にはどうでもよかったのです。

         ______________________________________
注−1:日本の神経治療には不十分に思える物が多い事は何度も書いてきました。 この患者さんの歯の治療もそういえました。でも、それはあくまでレントゲン上であって、本当に再治療が必要かどうかは解りません。 なぜなら、日本の歯科医のつかう薬はレントゲンに写らない物がり、レントゲン上では一見きちんと薬が入っていないように見えるのです。 でも、何の症状もなく、又レントゲンで歯の根の先に何の影も無い場合は、そのままで大丈夫な事が多いです。 
歯科医はその事を念頭において、患者に説明し、今後もし何らかの問題が起こった場合の適切な治療方法も説明するべきですね。
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 07:12 | comments(0) | - |
コメント有り難うございます。
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オザワ。
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 07:22 | comments(2) | - |

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