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選択肢を提示する義務をおこたる歯科医がいます。 違法です。
2014.01.31 Friday | category:この国の常識
JUGEMテーマ:健康
今回の患者さんは、ウエストチェスターである日系の歯科医にかかって高額な治療費を請求された少女のケースです。この歯科医は白い歯をその日のうちに入れられる事を宣伝文句にしています。
今回の場合は小さな詰め物であるのに、簡単な詰め物で終わらせるものを高い瀬戸物を入れて約4倍の治療費を得ていました。 勿論、保険会社は勿論そんな無用な治療を認めることはしませんでしたので、適切な治療費として4分の1ぐらいの物で済ませられる事としてそれだけの費用だけしか認めませんでした。よって請求されて支払った金額とおりた保険金の額が余りにも違い、個人負担が多くなったのです。
親御さんは保険が十分にカバーすると思って治療の際に先払いをしていました。認められた(おりた)保険金が余りにも少ないので歯科医に問いただすと歯科医いわく「それは、おたくの保険がそうだからです」という説明です。
さて、ここで考えましょう? この歯科医の言い分は正しいのでしょうか? 難しい問題です。
当院の場合、高額の治療の方が患者さんにとって利点があると思われても、保険会社が認めないかもしれないと言う事は虫歯のサイズやレントゲンに映っている姿によって十分考えられるので、こういう場合は保険会社に治療前に問い合わせましょうか?それとも、保険会社が認めなくてもいいですか?と患者さんと相談します。
保険金の下りる量が分からない場合、それを知る方法はあります。 それはPre-estimation(治療前の査定?とでもいっていいでしょう)という方法があり、歯科医がレントゲンを保険会社に添付して問いただすのです(注ー1)。 2−3週間で答えがでます。 虫歯はそのぐらいの間では大幅に進展したりはしないし、又その危惧がある場合は応急処置をして虫食いの進展を食い止めておく事が出来るので時間をおいて決める事もできるのです。 また駐在のかたたちには会社に援助なりを問い合わせる時間が出来ます。
さて、この歯科医のした事には倫理的な欠如があったかとも思われます。それは次です
歯科医は治療に選択肢がある事と、その種類をすべて患者に説明する義務がある事です。 高い物の利点、安い物の利点やその限界などの説明をして、患者に選択の余地がある事をつたえる義務がこの国ではあります。勝手に、高い治療をした場合患者は支払いを拒んでも良い事となっていますので言うがままに支払いをしないでおく事がだいじですね。事前の請求をされた場合には半分保険で出るのだから半分だけ、とか8割でるのなら2割だけとかの支払いだけをしておけばよいのです。また、一回目の通院から請求された場合、その由を事前に伝えられていない場合は支払う即時に支払う義務はありません。 つまり、一回ごとに治療費を徴収する歯科医はその方針を患者に治療前に知らせておく義務があります。 または受付にそういった断りが目に見えるところに設置されてなければいけません。ですから、事前に知らせてもらって無い場合は遠慮なく支払いを事後にしたいと申し出てがんと支払いをその場ではしない事が良いですね。
虫歯の治療とは物理的なものであり、長持ちする物、短期間の間でじかんを稼ぐもの、といろんな治療(修理でしかないのですが)できるので、それらの選択しを提示する義務が歯科医にはあるのですから、「今すぐこうしなくてはならない」なんていう歯科医の言う事は聞かないようにしてください。 緊急な治療が必要な時なんて、痛みが酷く、腫れたりしていて日常の生活に問題が出てくる場合のみであって、歯科医がいう「すぐに治療が必要」というのは嘘がほとんどです。
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注ー1:今回の患者さんの不注意は治療内容が適切で保険が十分に下りる、と思い込んでいた事ですね。事前に歯科医にどのくらいの保険のカバーがあるか、確認しましょう。 一方、歯科医は高額の治療では保険会社が認めないかもしれませんし、安価の物で一応しのげますからそうしますか?という、選択肢を提示する義務をおこたっています。。
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