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治療は全て終わった.、、、、なのにさらに治療が必要?
JUGEMテーマ:健康

しばらく通った東洋人歯科医で治療が終わった後に再検診すると、さらに治療と親知らずの抜歯が必要と言われた、と言う話を聞きました。 

さて、ちょっとオカシイと思います。 何故でしょう? 理由は次の2つです。
1.虫歯はいきなり出来る物ではなく時間がかかります。
虫食いは始まってから治療が必要となるまでには6ヶ月から1年もかかるのです。
ですから、再検査であったとしてもそれはほんの小さな物である筈です。
とすると急ぐ事はなく、患者さんと相談して決めるものとなります。
ひょっとして以前からあった物を見逃していた事に気づいたか、または営業を第一目的としている可能性が多いですね。 
2.親知らずは以前から存在していたのですから(注ー1)、前回の時に指摘されているべきで、やはり見のがし、怠慢、後回しにしたと言う事になります。 この歯科医の良心には疑問を感じます。 

以上の説明で判っていただきたいのは、この国では最初の検査の際にすべてを患者に伝えるのが義務とされて居る事です。 からではいけないのです。 
厳しいアメリカの倫理基準です
。 見逃しは省略は怠慢、不注意であり、法的な対象となります。
アメリカ人患者なら厳しくこの点をを言及され、歯科医は信用を失うでしょう(注ー2)。

多くの外国人(東洋人)歯科医が、見返りが多い所だけの治療に専念するばかりで、自分では出来ない所や、本人の自覚の無い所を告知せずにしている事がよくあります。
アメリカの基準、標準を守っていない事実は非常に嘆かわしい事でもありますが、皆さんの意識の向上を期待します。
          −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
注ー1.患者さんの中には親知らずが18歳よりずっと後になって出てきたと思っていらっしゃる方がいます。 これは本人が気付いたのが後日であっただけで、、実際には18歳ごろから中にはあったのです。この国では、常識として15−18歳位にそれらを検査し、適時に抜く事を薦めています。
 注ー2.この国では外国人歯科医でも、常識や倫理標準を守ってこそ満足な歯科医と言えます。

追:わずかな確率ですが、親知らずの周りに腫瘍が出来て大きな顎の手術に発展する危険もある事を知っていれば、患者さんにその存在や危険性を伝えるのは歯科医としての当然の義務です。この国では歯科医の責任が日本より重いのです。 でも日本人相手だと責任感や倫理レベルが低くても通用してしまっているようです 



 
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 17:52 | comments(0) | - |
不必要と考えて良い質問や心配。 その理由。
JUGEMテーマ:健康

前回につづいて、日本人に良くある質問をあといくつか挙げます。
1.痛みがあれば痛み止めを飲んでも良いですか
2.食事はしても良いですか
3.お酒をのんでもいいですか?
4、今から歯を抜くんですか?
これらは全て患者さんの気がかりな質問なのですが、アメリカの視点からすると心配の入らない質問でもあるでしょう。説明します。

。 痛み止めは痛む時に飲むもので、歯科医に聞かなくても良い物です: この質問の本当の意味は 『痛みはありますか?その時は薬をのんでも影響はありませんか?』 という意味の物でしょう。 しかし、痛みは無い筈なのです。 そのような処置がしてあるべきなので心配のない質問でしょう。

.この国では患者さんが普段の生活に戻れるようにして帰してあげる事を第一の目的でもあります。 ですから、治療中でも食事は出来るようにしてある筈です。 それが出来ない時には歯科医からそういう指摘や注意はあるのが当然なのです。

.お酒は飲んでも良いのです。 駄目な時は無いでしょう。 抜歯や酷い感染で腫れている時には控えるべきですが、それも歯科医からの注意がある筈です。 お酒をのむと抗生物質が効かないかも、、、。

.歯を抜かなければならない時でも、必ず患者さんの同意がないと出来ません。
同意が無くては、どんな治療も行ってはいけない事になっています。 ですから、やはりこの質問は不要です。

と以上の様に貴方と貴方の歯を扱ってもらえなければ、貴方の歯科医はこの国の標準と常識を守ってない事になります。 治療が終わる前他の歯科医に相談してみましょう。 
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 17:41 | comments(0) | - |
ポストを省略してコアだけで済ましたネット・ワーク歯科医の入れたクラウン。
JUGEMテーマ:健康

神経治療を施してある歯にはポストとクラウンが必要な事は書きました(12−5−10.将来性のある治療(続ー4):神経のない歯の治療)。
今回はネットワークで受けた治療がポストを入れてもらえず、代わりにプラスチックのコアだけでその上にクラウンを入れられたケースで、数ヶ月ではずれ、何度接着しても又外れるという状況でした。

コア
とはポストと異なって、足の部分がない小さな強さに欠ける物です。 歯の根にまでは挿入されていませんので、歯の補強には限りがあります。 神経治療後に使うと歯の上部の空洞を埋めるだけの物です。
 
さて、コアを装着する場合に2種類の物がありますが(プラスチックと金属)、 この患者さんには一番安易で簡単なプラスチックが使われていました。
その上からクラウンを被せていたのですが、何度も外れたのです。
外れる理由はクラウンより、コアにある事を説明しましょう。

まず、この歯科医の3つの間違いは次です。。
.ポストを使うべきである状態の歯にコアを使った:上部が十分に残っていない時はコアではその不足部分を補いきれない。
.プラスチックは歯にはくっつく時とくっつかない時があり、この場合は直ぐに緩みましたからくっ付いてなかったのです:材料の選択を見誤り。金属を使うべきでした。
.コアで補っただけの支台(この上にクラウンを被せる)では噛む力をささえきれない:プラスチックでは弱すぎる事を理解していない。

結果は、クラウンが何度も外れ、コアの内側まで唾液が浸透してしまい根の部分に腐食がはじまっていました。 ここういう課程で何度も外れると腐食が進んでしまい歯を失う事になります。
この患者さんにはポストを作り、クラウンを作り直す必要がありました。ポストはセメントで装着するので、もう根が近い将来に唾液に侵食される事はなくなるでしょう。クラウンも少し長めを作り、根の部分まで延ばしておけば20年ぐらいはもつでしょう。

追: ネット・ワークとは少しでも安い治療を提供しようと言う保険会社の意図からはじまったものでもあります。 しかし、安い報酬(治療費)で仕事を請け負わされる歯科医は後先を考えず、数をこなす営業に忙しくなってしまいます。 材料の選択や治療過程が荒っぽくなり、歯の寿命まで考える余地がなくなっているのでしょう。 結果は本末転倒でもあるかも、、、?
 
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 17:19 | comments(0) | - |
麻酔が切れたら痛みますか? と言う質問は不要な事を知ってください。
JUGEMテーマ:健康

歯医者が嫌だという日本人の最大の理由は治療の痛みまたはその後にともなう痛みでしょう。 しかし、このくにの歯科医では痛みは治療中も治療後も心配しなくても良い筈であるを知って下さい。

今日はこの国の人達の認識には日本人のそれとは少し違う事を説明します。 
この国では常識として治療のみでなくその後にも痛みが出ない事が求められ、また患者から当然とされています。
歯科医は痛みのコントロールに最大の努力をしなければなりません。
多くの良い歯科医は治療中にはあってもごく僅かしか痛みを与えないでしょう(注ー1)。 又その場合は貴方に伝えて驚く事の無いように計らいます。
アメリカ人は日本人以上に怖がりでもあり、痛みを嫌います。 昔からに無痛を歯科医に強く要求してきたので自然に歯科医は痛みに関して細心の注意を払う事がもとめられているのです。
治療中のみでなく、治療後も痛みが出ないように対処して普通と言えます。
もしもその可能性がある場合はその事を事前に通知し、対処法を指示するのは当たり前のケアとなっています。

さて、今回は患者さんからよくある質問です。
それは『麻酔が切れたら、痛みますか?』というものです。
しかし、前記したようにこれはこの国では全く必要の無い心配と考えて良いでしょう。
良い歯科医は治療後に痛みがでるか、出ないかを知っていなくてはならなく、痛みが出ないような処置を施してあるものなのです(注ー2)。

治療とは痛みをなくして上げる事、または将来に予測される危険や痛みを避ける処置であるべきです。
日本のように 『治療したから多少に痛みがあっても当たり前』 なんて考えないようにして下さい。
治療したから痛みが無い』と考える方が正しいのです。
教えられていなかったような痛みがある場合は至急連絡を取って診て貰うのが常識です。 
我慢したり、様子を見る事は歯科医を甘やかす事になります(注ー3)

この国の歯科医は痛みをコントロールできなくてはなりませんし、痛みを予測ができて及第なのです。痛みが治療中や治療後にある場合は歯科医のレベルの低さと考えるべきです。


追:治療後に歯科医から指示や注意があるかどうかに注意しましょう。 
何も言われない時には何も起こらないのが普通です。 何か起こりそうなときにはケアの一環として歯科医から言い出すものです。
追:次回は他にもある不必要な質問。
       −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−
注ー1.治療中の痛みは無いように出来ます。細心の注意と手間がかかりますが可能です。以前のグログを参照してください。6−5−096−3−09   

注ー2.この国の人達に詳しく聞きてみてください。 歯科医の話になると痛みがジョークの中心になりますが、よく聞きいてみてください。 多分痛みは無いけど、痛そうだからという人が多い事に気付かれるでしょう。

注ー3.痛みに文句をいわない日本人はレベルの低い歯科医にとって都合のよい患者ですから求められている事にも注意しましょう。

| Shunzo Ozawa D.D.S. | 17:13 | comments(0) | - |
前歯のポストは奥歯よりずっと大事かも? 
JUGEMテーマ:健康

先日ポストの種類やその大事さを書きました(12−9−10)。
今日は前歯と奥歯では同じポストでも全くちがう結果を生み出す事を書きます。

1.前歯と中ほどの奥歯2本(前から5本の全部)は根が丸い鉛筆のような形で出来てます。
よって、ポストからの力の影響が大きいです。

ポストは根に半分ぐらいが挿入されています。 鉛筆の芯にたとえましょう。
シャープ・ペンシルのようで鉛筆の芯がその中に少しだけ残っていて、後は少し木の部分から出ているとします。ポストはそういう風に下半分が木(根)の中にあり、上半分ぐらいが木(根)から出ているのです。

この外に出た部分と削られた鉛筆(前から5本の場ぐ役目合の形)の木の部分にキャップ(クラウン)を被せて留めてあるのです。神経治療をした後に作られる義歯の形です。ポストとくらうんが。

さて、ここでその強さや寿命を考えてみましょう。 いつかは外れるのですから
長年たって歯(クラウンとポスト)が外れるとしたら、次の場合が考えられます。
.クラウンだけが外れる。 鉛筆と芯はそのまま: 再修復が可能
.芯(ポスト)の上部半分が折れてクラウンと共にはずれる: 残っているポストを取り出せれば、再修復ができますが危険を伴います。。
.芯(ポスト)の埋まっていた部分がゆるんで、クラウンとともに抜け落ちる: 根が腐っているケースが多いので、再修復が不可能な場合もある。
鉛筆(歯の根)が割れてまい、クラウンと芯(ポスト)が一緒に外れる: 抜歯しかない。

以上は前歯(前から5本目まで)に起こる事で、一番多いのが番です。
割れてしまった根は使い物になりません。 抜歯となる事が多いのです。
ですから、ポストの役割は重大と考えられます。
ポストの選択はゴールドとなり、それも長くなければなりません。

一方、奥歯の2本(大臼歯)に挿入されるポストはちょっと違います。
細区丸い鉛筆のような根ではないので中々割れはしません。でもやはり長くなければいけません。

とにかく、前歯はそのポストの出来具合い、つまりその種類と技術によって、歯の将来が決まってしまいます。
ポストが一番番の結果をつくりやすいのです。

ポストは前歯とその後ろの3本に大きな影響を与えてしまう事をかんがえてみてください。
奥歯の危険度には改めて書きます。 今日は細い根をした前歯とその後ろの2本だけ。



 


 
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 22:28 | comments(0) | - |
しみる、ちょっと痛いぐらいでは神経治療は不要がほとんどでしょう。
JUGEMテーマ:健康

しみたり、ちょっと痛みがあると何でもすぐに神経だと決め付け治療をする不埒な歯科医がいる事は何度も書いてきました。
『しみる』 『痛い』 という症状を逆手にとり神経治療を行うようですが、少し慎重に構えて見て下さい。 そんな必要は無い事が多いのです。

まず 『しみる』とは冷たい物に対しての症状で、水や冷たい空気に対して感じる物です。
でも、『しみる』 イーコール虫歯と考えるのはずさんな間違いで、まして神経治療などと決め付けるのはとんでもないいい加減さです。
こういう歯科医は誤診しているか、又は意図的に原因を摩り替えていると思って良いでしょう。
どちらにしても、しみる歯に神経治療が必要かどうかはそのしみる部分(虫が食っているとして)を取り除いてみなくては判断できません。 
その確認処置をせずに事前に決め付ける歯科医に出会ったら、治療を辞退し他をあたって見るのが危険を回避となるでしょう。

さて、しみる時の理由次のように沢山あるので神経治療と決め付ける事がどんなにいい加減かを理解しましょう。 
1.歯茎が後退し、根が露わになっての知覚過敏: 水がしみたり、歯ブラシや爪があたると、ピリッとしたシャープな痛みがはしる。 歯の外側です。
2.虫歯でも初期のもの。 詰め物で済み神経治療は必要でない。
3.詰物の緩み。
4.詰物がはずれている。
5.其の歯の噛み合わせが高くなってたり横にずらした時にあたる。 本人は気づかず意識なし。
6.歯石が溜まりすぎ。
7.歯軋りを始めた。 歯軋りの種類と程度のよる。
8.詰めた金属が分厚く深くなっている。
9.削りすぎや削った後の処置の不手際
10.本当に虫歯が深く神経まで達している。 

しみるだけで神経治療が必要とほぼ確実に言える場合(10)もありますが、その場合はしみ方の頻度や程度が進行していて、痛みも持続するようになってしまっている時です(注ー1)。 
でもそんな場合でも何とか、神経が助かる事もあります。 
神経を取らずに適切な薬(セメント)でカバーする試みですが成功率には限りがあります(注ー2)。

以上のほかに、熱いものがしみる、と言う人がたまにいらっしゃいますが勘違いが多いです。
あまり歯の痛みを経験した事のない方に多く、痛みがじわっと広がる事をしみると仰っている事がおおいです。 
熱いものに感じるのは痛みで、しみる(冷たい物)感覚とはちがうものです。 間違えると診断に大きな違いが出かねませんので注意して下さい。事前に水とお湯で一度づつ間を置きながら確かめてみる事ができます。
熱い物が、しみるのじゃなく本当に痛い場合は痛みがなかなか退きません。 神経が死んでしまっていて神経治療が必要か、再治療が必要な事が多いです。

どんな場合でも、歯科医の真剣できめ細やかな検査と丁寧な処置を伴ってからの判断が大事です。歯科医の態度や様子も観察して誤診に委ねてしまう事がないように気をつけて下さい。 
不埒な歯科医が横行する近頃、一人の歯科医の意見を鵜呑みにして任せしまう事は危険でしょう。 貴方の歯科医がそんな歯科医の一人ではない保証はどこにありますか?

とにかく、神経治療といわれたら事前に気をつけてください。

追: お電話いただけれは出来る範囲内でお答えしましょう。 

       ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
注ー1: 例外もありますが、それは痛みをあまり感じないごくわずかな人たちです。
注ー2: パルプ・キャっピングといいます。 バイキンに負けなければ、また技術がよければ成功します。 全体で75%ぐらい成功しますが、一人の患者さんにとっては50:50と言う事です。
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 16:44 | comments(0) | - |
数あるレントゲンの種類。 どれが必要か?
JUGEMテーマ:健康

レントゲンと言ってもこの国では3種類が主です(注ー1)。
(1) バイト・ウィング Bite-wings
(2) ペリ・エイピカル Periapical
(3) パノラマ    Panoramic
 
それぞれ違った正確さがあるので、一つが他の代わりはできませんし、してはいけません。
では、歯科医に見てもらう場合に2つの場合があるでしょう。
一本の歯がいたくて虫歯の診断が必要な時』は(1)と(2)を一枚ずつです。
全部の歯の虫歯を調べる時』は(1)を4枚と(2)を14枚ぐらい必要です。初めての人には必要でしょう。
 
6ヶ月の定期検診のときは(1)の4枚が基本で、神経治療経過や親知らずの成長を調べる必要があるなら(2)を何枚か6ヶ月毎に撮ります。

(1)は虫食いがはっきりと映ります。これ以外のものは不適当です。
必ず必要なので撮らないとこの国では歯科医の怠慢とされます
上下の歯を真横から水平に撮り、口を閉じた時点で撮影します。
技工物のフィット、其の下の虫食い、新たな虫食い、歯槽膿漏などが発見できます。

(2)は神経の状態、神経治療の有無や出来を調べるで根だけが正確に映ります。
斜めに映ってしまう歯の頭部は虫歯がぼやけて不正確なため検査に不適当で、使いません(注ー2)。

(3)のパノラマは骨に異常が無いかを調べるのが一番の目的で。5年に一度でよいです。(内視鏡の検査も3年や5年に一度ですから似てます)
他には親知らずの位置を調べる事、生えてくる歯の位置を見る事につかいますが、虫歯の発見は全く出来ません。

歯科医がどんなレントゲンを撮ってるかを観察して知識をえましょう。
緊急の時やちょっと一箇所だけを見てもらう場合は、一本の歯でしょうから(1)と(2)が一枚ずつ必要です(一枚$10-20)。殆どの場合、この国ではレントゲン無しでは不十分とされます。
初めての検診の時は全てのはを診るのですから(1)が4枚で、(2)が14-16枚ぐらいです(フル・マウス・シリーズと呼ばれ$150-200)。

            −−−−−−−−−−−−−−−−−−
注ー1. 他にもオクルーザルとかラテラルとか特殊な場合の撮影方もありますが、一般診療には使いません。
注ー2. 日本では(1)のバイトが保険で認められていないので(2)で間に合わしています。早期発見が出来てません。 良心的で熱心な歯科医は(1)をも撮るらしいのですが保検申請が問題になるとの事です。日本では歯科医に相談して見ましょう。自費でもレントゲンはそうするべきでしょう
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 11:57 | comments(0) | - |
将来性のある治療(続ー5):ポストの種類、クラウンより大事かも?
JUGEMテーマ:健康

ポストとクラウンが神経のない歯には必要となる事を前回(12−5−10)書きました。

ポストは歯の根と上部のクラウンを継ぐ役割があり、その強さがクラウンのもちに関係してきます。
ポストがはずれるとクラウンも外れてしまうのです。

ポストは2種類に分かれます。
(1) ゴールド・ポスト
(2) 既成ポスト 
.ねじ式 B.ステンレス製で各種 C.瀬戸物やグラス・ファイバー製で白い。
 
1.ゴールド・ポストは歯に合わせて作るカスタム・メードです。
一番良いとされますが、その長さは最低'歯の長さ以上なければなりません。短ければよさの意味が殆ど皆無となります。歯科医がつくるポストの長さにも注意を向けてみるか聞いてみてもよいでしょう。

2.既成のポストはステンレス製が多いです。技工士に作らせる手間が省けるので、簡単、安価で、便利とされます。 しかし、使い方が下手だととても弱くなります。
とてもよい物もありますが、やはり使い方や歯科医の判断と技術が関わってくるでしょう。 
白い物は金属ほどは強くなく、折れる危険があるので避けましょう。

以上ですが、ポストは根の部分に上部の人工の歯を繫ぐ役目をしていますので重要です。 歯の行く末を決める事になりかねません。
差し歯が外れるというのは、ポストがはずれる事で大事な意味があるので説明します。
それはポストが外れた場合、其の前から緩んでいた可能性が大です。 つまり雨漏りのように唾液がポストの周りに進入していた事です。
するとポストと歯の根の内側のあいだですから、根の内側が腐ります。
中心部の穴が大きくなってしまい、根はよわくなり、再治療が次第に難しくなるでしょう。
根が割れやすくなるので危険になるのです。

歯科医にポストの種類を聞いてみる事も大事でしょう。
貴方の興味や質問が歯科医を向上させる事に繋がります。


| Shunzo Ozawa D.D.S. | 21:39 | comments(0) | - |
『神経の治療が必要です』 と言う歯科医。
JUGEMテーマ:健康

必ずといって良いほど神経治療』をする歯科医院がこの近辺に2ヶ所あります。

その場で神経を取られてしまう人も多いようです。 
この次にと言われただけで、事前に相談に来た人達は全て神経治療は不必要なのですから驚きます。

一度に隣り合わせに2本取っているケースもありましたので、そのような事を言われたら1本だけにしてもらべきです。 2本とも同じなんてことはまずありません。

4本も抜かれた人達が何人かいます。 信じがたいですが、うつっていらした患者さんの記録があります。 
普通、神経治療1本、たまに多くて2本しかないものですから1本以上ると言われたらおかしいと思ってください

神経の治療(取る事)が必要かどうかは腐食している部分を取り除いてみないと確実そうだとは言えません。 最初から何本もあるというのは、納得すべきで事では無いのです。

レントゲンのみでの診断は不正確、不十分です。
 
チョットしみると言うだけで神経だとするのもいけません。
歯をさわってみる前から神経治療ですといわれたら、おかしいのです

歯科医に行く前に、紹介してくれたた知人が神経治療をされたか、そうなら聞いてみましょう。 同じ歯科医に行っている人があればやはり同じ質問をしましょう。 誰もが神経治療をされていたなら、貴方もそうなりかねません。 

歯科医が一本以上の神経治療を施すなら考え直した方がよいか、見てもらうだけにして他もあたってみる事が大事でしょう。

神経は一度取られてしまうと、元に戻りません
その後には費用がもっとかかる上に歯の寿命にも限りがでてくるのですから。


 
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 17:20 | comments(0) | - |
将来性のある治療(続ー4): 神経のない歯の治療(前回の後半)
JUGEMテーマ:健康

神経を抜いてしまった歯が生きている神経のある歯と全く違う事を前回書きました。
その治療法(修復処置)も全く違った物になり歯の寿命に大きく関係する事を説明します。

神経治療をした歯は歯の心部がくりぬかれている事が重要な事の一つです。
歯は最大量に削られいて、量的にずいぶん少なくなっています。

この国では神経を取ってしまった歯の治療処置はポストクラウンしかないとされています(注ー1)。 これらによって歯の割れる危険を取り除き、容の復元をし、機能を取り戻し、寿命を保つ方法として一番確実で堅固であるからです。 
少なくなってしまった歯の修復と保存に最後の手段の一つでもあります。
最も入り組んで最も大きな人工の追加物として歯に組み合うようにこの2つは継ぎ足されます(注−2)。 

まず、ポストと呼ばれる物を残った歯の根の部分に挿します。 つまり歯の残ってる根に挿入して継ぎ足す役目をさせます。根の部分に凸のような形をもって凹(根)継ぎ足すのです。
棒状の下半分が挿し込まれ、上半分は歯の頭部の不足部分を補います。
これで歯の中心部でコア(中心部)と呼ばれる部分が出来上がります。 
鉛筆から芯が出ているような感じです。 この上にクラウンを載せるのです。

クラウン(冠)はキャップとも言われます。鉛筆のキャップを想像してください。
鉛筆のキャップは芯と木の削られた部分にかぶさります。
クラウンはポストと残りの歯の部分に被せられ、歯茎から上部の全体を占めます。 
瀬戸物、金、銀が使われますが、中身は同じ構造で外側は歯の姿に仕上ってます。

次に、治療後の事を考えてみましょう。ポストとクラウンは再度つくりなおせるのでしょうか? 一番大事なポイントで再治療は可能でしょうか? 
治療とは処置、修復でしかないので再治療に限りがある事を思い出してください。
 

駄目になる時とは技工物が外れたり、緩んだり、歯の部分が虫が食う、腐る、割れるなどが理由です(注ー3)。 
たまには外れただけで付け直す事が可能ですが、ほぼ100%近い確実で貴方の歯の部分に問題が起こっています。 それは虫食い(腐食)か亀裂(割れている)です。

そうすると既に最小限サイズになっていた以前のサイズ(注ー4)より減ってしまう事です。もう小さすぎるかも知れません。
歯科医は言うでしょう『もう根まで腐ってしまっているから、割れてしまっているから、、抜くしかないです』と。

つまり、神経治療をしてポストとクラウンを入れたという事は今後再治療はできなく無くなるかもしれないという最終に近い時点まで来ている事を知りましょう。よって神経治療をするという事が将来どういう事になるかを考えると、一層注意が必要です。
無くす歯はほぼ全てが神経を取ってある歯なのです。 神経のある歯は何時までも生き続けます。

次回はポストとクラウンの役割、大事さ、技術、種類など、、。

           −−−−−−−−−−−−−−−−−−
注ー1.日本ではこういう規定や標準はありません。よって神経の無くなった歯にアンレーやインレーとよばれる詰物で補っている場合もあります。 それでもなんとか持ちこたえる場合もあるのですが、場合によります。 残った部分の大きさや技術によります。これについては後日また記載します。
注ー2.歯に付け加えられる人工物の大きさは、腐食したり削られたりして減ってしまった部分の大きさに相当します。神経治療をした歯は量的に一番小さくなっています。
注ー3.歯茎がはれてきて激痛が起こる場合は神経治療のぶり返しで、ポストとクラウンには関係がありませんので、今回は省きます。
注ー3.最初の神経治療の後の残った歯のサイズはまちまちで、歯科医の考慮と技術が関係してきます。







 
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 12:43 | comments(0) | - |

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