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検診とは、、、検査と診断。 口の中の全体を対象とします。
JUGEMテーマ:健康

『検診をしてください』と言う人に勘違いが時折あります。
歯の総合的(Comprehensive)な検査や、その定期的な繰り返しが日本人にはまだ定着していないのが理由でしょう。
日本人の多くが、検診とは問題が起こった時に痛い所や問題のある所を『見てもらう事』と思っている方がそうです。
この国では検診(Check−up)とは普通、次の事を指します。

検診は検査と診断をさします この検査には次の2種類があります。
(1) Clinacal Examination: 目で見ながら、器具(鏡や探針)を使って触れて検査します。
(2) X−ray Examination: レントゲンでの検査。

検査には(1)と(2)が、必ず必要とされてます。
(1)も(2)も、片方だけでは十分な検査とはみなされません。 
Limitted examination 限界のある検査とされます。 
歯科医は必ずレントゲンを撮る事を当然と考えています。
歯や骨の中はレントゲンでなければ解りません。
反対に、歯科医が撮らない場合は説明を求めてもいいでしょう。

次に診断です。 歯一本毎についてですから、当然複数になります。 
医療のように一つの病名じゃなく、歯科は複数の歯の、複数の違った治療(処置)をリスト・アップする事になるでしょう。
ここで、一つ一つの費用を話し合う事が大事です。 また、処置に関しての幾つかの選択も提示してもらえるべきでしょう。

ここで、もうひとつ多くの日本人が知らない事は、レントゲンには数種類かあるという事です。
レントゲンを撮ってもらったからといって、それが虫歯の検査のに役立ってるとは限りません。

主なレントゲンの種類を挙げます。
.Bite−Wing Xray 虫歯の検査に6ヵ月毎に4枚とります。
2.Periapical X−ray。 必要に応じて根を調べるのに使います。(注ー1)
3.Panorex X−ray。 矯正、インプラントに使います。(注ー2)

お分かりですか? 一つ一つその撮影方法が違い、写り方も違います。
日本の多く歯科医は目で見るだけの検診をします。 
レントゲンを撮っても一本だけだったりのようで、他の歯の治療が後手になってしまっているようです。
虫歯の早期発見を望むなら、この国のような検査を見習う事が必要です。

                         。。。。。。。。。。。。。。。

注ー1. 14枚撮れば全ての歯とその周りの骨が写ります。 2年に一回は全部の歯を撮る必要があるとされてます。
注ー2. 顔の周りをぐるっとまわって撮るレントゲンで、12x30センチぐらいの大きな物です
虫歯の検査には役に立ちません。 日本の歯科医の保険の点数稼ぎにはなります。この国では、実際の利用目的は腫瘍やその他の異常の有無の検査に使い、5年ぐらいに一度は撮る事を推奨されてます。 
 


| Shunzo Ozawa D.D.S. | 17:23 | comments(0) | - |
子供の神経治療。 あっても1本、、それ以上は疑問です。
JUGEMテーマ:健康

子供は歯が痛いと、親に言います。
痛くなっていると言う事は、神経まで達している事が多いです。(注ー1)

反対に、他の歯は痛くないわけですから、ほかには神経治療は必要ない事になります。
つまり、神経治療はとりあえず1本なのです

歯は一時に1本の歯しか痛くなりません。 子供が1本目を痛いといったら、他はいたくないのです。。
他にもう1本同じぐらい悪い歯があって、もうひとつ神経治療が必要と言う事はめったにないのです。
必ず、1本のみが他より先行しています。 他にも虫食いが深いというだけでは神経をとらなくてもいいのですから、、。

1本以上の神経治療をする小児歯科医には問題があるのかもしれない事がおわかりですか、、、?

痛くない歯の方は、治療を一旦断ってみてはどうでしょう? 
そして、他の歯科医を訪ねましょう。

神経は抜かれてしまえば、元に戻りません。 その他の歯科治療にも同じ事がいえますが、、、、。
用心は大事です。 自己確認が、、、この国では。

追: これは大人でもいえる事です。 1本以上の神経治療をしようとする歯科医にはよく事情の説明を聞き、される前にセカンド・オピニオンを求めてください。 普通、ひどい痛みがある場合しか神経を取る必要は無いのです。 ただ深いというだけでは理由になりません事を知ってください。

 
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 01:41 | comments(0) | - |
専門医の治療を判断するのは歯科医(GP)の責任で、大事な仕事。
JUGEMテーマ:健康

専門医の治療の確認するのは患者を紹介したGP(歯科医)です。
技術はなくても、GPは専門分野についての知識を持っていて治療の判断をしなければなりません。

専門医の治療や処置についての知識の浅い歯科医は自分で判断出来ないため、専門医にた頼りがちとなり、言われるままにもなってしまいます。

一方、知識が多い有能なGPは専門医の治療に厳しく、高いレベルのものを要求します。
よりレベルの高い専門医を患者に紹介します。 
専門医はGPを侮る事はなく意見も聞き入れ、GPとより協力的になります。
専門医もレベルの高いGPからの患者さんを求め、意見も求めます。

例−1. 矯正が終わったときの出来合いがGPの満足出来ない時、GPは矯正医にさらに治療をもとめます。 矯正医はそれを聞くか聞かないかで、腕や良心が判ります。
例ー2. 神経治療の具合が悪い時はGPは再治療を求めます。 腕の悪い専門医は再治療をせずに手術をして追加の費用をとります。 GPの強い立場が大事です。
例ー3. もうすぐ抜けてしまう乳歯にマニュアル的な高額治療をしないようにGPが指摘出来れば、無駄な治療費の浪費をさけられます。

GPの意見が大事の事が分るでしょう。
頼りになるGPを見つけることが、専門医をたらい回しにされ一貫性のないバラバラ治療を回避できる事に繋がります。
紹介された専門医も盲目的に信用するのじゃなく、よく観察して意見を持つ事もこの国では大事です。

次の6つのみが専門を定義された分野です。
1.口腔外科。       Oral Surgeon (時にはMaxilosurgeryも含んでいます)
2.矯正          Orthodontist 
3.根幹治療(神経処置) Endodonntist  (Root Canal Treatment)
4.歯周病        Periodontist  (Gum Specialist)
5.小児        Pedodontist 
6.補綴         Prosthodonti

元来、専門分野は1と2のみでした。 60年代以降に各分野の治療技術が発達し、一人ではとても全てをマスター出来なくなったため、3−6の専門課程が出来、専門医が定義されました。


注:インプラントは専門分野とは定義されてません。 インプラントの専門医を称する事は法律で出来無い事になってます。 ご注意を。

| Shunzo Ozawa D.D.S. | 20:17 | comments(0) | - |
一般治療と専門治療。 一般歯科医と専門医。
JUGEMテーマ:健康

前回、専門医に対する一般的な見方を書きました。
今回は、歯科医と専門歯科医の関係やその選択について説明します。

まず、最初に行くべきなのは一般歯科医、General Practice (GP)と呼ばれる普通の歯科医です。 
一般的なGPは詰め物、アンレー、クラウン、差し歯、ブリッジ、いれ歯などを主にします。 
幅の広い技術の持ち主は他の種類の治療も出来るので、専門医にたよる量が少なくなります。

GPは自分の出来ない治療のみを専門医に任せますから、そのGPによって違う事になります。
GPの技術の幅が専門医の使い方を左右します。
 
専門医に任される事の多い治療の種類は:
1) 神経治療。 特に奥歯
治療後にはGPがその根管にポスト(支台)を差し、その上にクラウン(冠)を被せます。 これらは外せない事が多いので神経治療のやり直しは出来なくなってしまいます。 GPは専門医の確かな治療を前提にする事になります。

2) 抜歯。 特に親知らず。
GPは抜歯をしない人が多いです。 
親知らずが歯茎に埋もれていると抜歯が困難ですから専門医にまかせます。
手前の歯に虫食いがある場合はGPと専門医の連携プレイが大事になります。

3) 歯槽膿漏。
治療は専門医の治療後を観察するのはGPが年月を通してします。

4) インプラント。
歯周病科、口腔外科、又はGPと、出来る人が手術をします。
インプラントの上にクラウンが乗せるのはGPで、インプラントを駄目にしない技術が必要です。
一方、インプランは上のクラウンを支える出来るだけ強い力が必要です。

5) 小児の治療。
小児治療も一般歯科医は苦手とする場合がおおいです。
複雑な場合や虫歯の数が多い場合は専門医のほうが手際がいいと思います。

ここで気づいて欲しい事は、どんな治療を専門医がおこなっても患者はGPに戻ります
専門医の治療は一時的なものであり、その続きや管理はGPが行う事になるのでGPの責任はおもくなります。

GPは専門医を選ばなければなりません。(注ー1)
専門医にもピンからキリまでです。

一般歯科医(GP)のレベルが高いほど紹介される専門医のレベルも高いですね

注ー1. 一般歯科医と専門医が同じオフィスで開業している場合(グループ・プラクティスと呼ぶ)は便利なようですが、アメリカでは流行らなくなりました。 患者さんに選ぶ自由がなくなるからです。 専門医は一人じゃないのですから、患者さんも選択の自由を好むのです。
中には歯科医同士でつながっていて、お金がうごいたのです。 少なくなった用ですが、現在でも存在します。 
グループで開業するのは過去に流行ったもので、現在ではあまり薦められません。 この国では。  

| Shunzo Ozawa D.D.S. | 10:50 | comments(0) | - |
歯科の専門医の技術はどのくらい? ピンからキリまで。
JUGEMテーマ:健康

この国の歯科治療を受ける場合、その治療の一部を専門医に任される事が多くあります。
で、専門医(歯科のみ)についての注意を、、。 

日本人には、専門医とは 『特別な高い知識の持ち主』 『より信頼できる』 というニュアンスにあるようですが、この国では必ずしもそうではありません。 

専門医は分業された一分野においてのみ治療している歯科医で、その分野においてはより知識があると言えるのですが、人によってその腕に雲泥の差がある事にも気づきましょう。

理由は、専門過程に進んだ学生が全員卒業する事。 
専門の国家試験に通ったわけでは無く、専門課程を卒業しただけで専門医を名乗る権利が出来るのです。 専門医は自称です。
ですから、反対に専門以外の歯科の治療にはなんら秀でているどころか、知識が非常に低いといえるのです。
総合的には一般歯科医のほうが優れている人も多くいるのです。

つまり、専門医とは専門分野のみの治療しかしない、また出来ない人達ともいえるのです。 説明します。

その1. 歯科大(この国)を卒業の際に気づきました。 専門課程に進む者の中には非常に技術の低い学生がいる事に驚いたのです。 
中には、ドリルがうまく使えないからドリルを使わなくて済む分野に進むと豪語する者までいました(注ー1)。 そうです、専門医の中にはドリルがうまく使えない者が居るのです。

その2. 卒業した時点で歯科学生は十分な技術と知識を持っているべきなのですが、何しろ大学を卒業した時点では臨床経験が限られています。 
専門過程に進む人間の多くは卒業後に一般治療の経験を何も積まずに専門課程に進む者がほとんどです。 つまり、歯科分野の大半において技術の低い者が、1分野のみに限って訓練を進める事が出来るのです。 

その3. 外国人歯科医がこの国で専門医になった場合、残念ながら歯科治療一般に関する基本的な技術、知識、姿勢、考え、倫理がアメリカ人と同じようには備わって無いままの人がいるようです。 当然、専門医と名乗っていても、歯科医をしては基準に合わない治療や対応をしていて米国人には受け入れられてない者が多いようです。


注ー1. 歯科治療にドリルはつき物ですが、専門分野ではドリルの使用はさいていげんですみます。(歯周病科、神経治療科、口腔外科、矯正科など)。


 
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 17:36 | comments(0) | - |
神経治療が2ヶ月たってもなおらない。 
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10月29日のブログに載せた神経を2本を一度のに抜かれた患者さんの歯はまだ治りません。
このクリニックより技術のある歯科医に行かなければ治らないでしょう。 説明します。

この患者さんは、痛みが治まら無い事をうったえると抗生物質を処方されました。
でも、治りませんでした。
すると次に再治療をされたのですがやはり治りません。
すると、今度は違った抗生物質を処方されたそうです。 でもなおりません。


さて、ここで知っておくべき事は、神経治療は治療後の痛みは次第にかるくなり、やがて無痛になるべきである事を知ってください。
時には1ヶ月前後かかる場合もあるのですが、一定の速度で減ってゆかなければなりません。 
ですから、痛みが一定で変らずにいる場合は要注意。
歯科医に苦情を言って再治療をもとめるか、セカンド・オピニオンを求め他の歯科医を探すほうが良いでしょう。

以前にも書きましたが、神経治療は治療と言うよりは神経の除去とその根管を完全に密閉する事に尽きるのであって、薬で治るものではありません。 
ですから、治らない場合、つまり痛みが残る場合には、歯科医の神経細胞の除去作業に不完全さがあるとなります。

つまり、上記の神経専門医の技術には限界がある事になります。


追−1: やはり以前にも書きましたが、神経治療は100%の成功率はありません。 しかし良い歯科医はほぼ100%の成功率があるでしょう。 技術の低い他の歯科医のせいで、全国の成功率が下がり約98%となっているのです。

追ー2: 抗生物質は治療の際の手助けにはなっても治療方法ではありませんので、解決にはつながらない事を知りましょう。 抗生物質は一時逃れでしかありません。

| Shunzo Ozawa D.D.S. | 17:19 | comments(0) | - |
日本でのインプラントはその標準が低いようです。 まだ途上国といえるでしょう。
JUGEMテーマ:健康
日本で、この2−3年インプラントがはやりだし、いろんな問題が起こったことはご存知かと思います。 まだまだ、日本ではレベルが低いようです。

最近来院された2人のケースがどちらも同じ点標準にあってないので、記載します

最初のケースは右下の一番奥の1本のインプラント。
2番目のケースは右下の2本のつなげたインプラント(上に載ってるクラウンでつなげる)でしたが、共通した事が言えるのです。

(1) インプラント自身が細すぎる。 弱いのでかむ力にたえられないかもしれないでしょう。
(2) 植え込まれた(イン・プラントの意味)位置がまちがっていて、隣の歯から離れ過ぎている。 上のクラウンが長くなり、対合する歯との調和がとれず、噛み合わせがうまくできてない。 
又クラウンが大きくなっていて普通以上の力が掛かってしまい、インプラントを駄目にする要因となる。 

こういう間違いというか、基準に沿ってない行為(治療)はアメリカでは見られません。
やはり、日本ではガイド・ラインがないのでしょう。 歯科医の勝手な選択、勝手な判断がそのまま通っているのでしょう。

インプラントが実際どのくらいの力に耐えられるのかは、はっきりとした数字で表せることはできませんが過去の研究とデータによって、最低基準と言うか一般標準と言う物がこの国では設定されています。  
アメリカでは99%ぐらいの成功率が出てます。 といういう事はインプラントが不成功の終わった時は歯科医の腕に問題があると言う事です。(注ー1)

日本では経験豊かな歯科医にかかる事を進めます。

                 −−−−−−−−−−−−−−−−−−

注ー1. 以前は本人の身体がインプラントを受け付けない場合があると言う事でとおったのですが、いまはそういえません。 あくまで、歯科医の失敗とされるのです。 患者が医学的に問題のある場合以外は。 例えば、糖尿や過度の不衛生など、、、。

| Shunzo Ozawa D.D.S. | 18:08 | comments(0) | - |
神経治療に至る事のない治療の計画。
JUGEMテーマ:健康
以前に、神経治療をしてない歯は一生と言えるほどに持続できる事を書きました。(11−10−09)
ですから、神経治療にならないようにするにはどうしたら良いかの説明をしましょう。

まず、前回は虫食いの起こる場所について書きました。
奥歯に虫食いができる所は決まっているのです

となると発生する虫食いを早期に発見し、長持ちするようにカバーをすればその部分に虫食いはもう発生しないという事になります。
つまり、まだカバーをしてない面を定期的にチェックし、虫食いが発生した時点で其処をきちんとカバーしてしまえば良いのです。 勿論、虫が食わない間はそのままにして置きます(注ー1)。

では、虫食いの発見はどうやってするのかを説明しましょう。

まず、日本の多くの歯科医が行うような視覚のみの検査では発見出来る所が限られています。
奥歯にある5面のうち3面だけしか目ではみえません。 それは上面、外側、と内側だけです。
後の2面、つまり歯間部のチェックは視覚では検査が出来ない事を知ってください。
歯と歯の接点から発生する虫食いは、いくら覗いて歯の上から見ても見えません。
隣接面ではその中心部から発生するので隠れていて見えないのです。 
よって、レントゲンで透かして見る検査のみが虫食いの発生を見つけられるのです。

ここで、知っていただきたい事は、レントゲンには3−4種類あり、ただひとつのタイプでバイト・ウイングという物のみが隣接面の虫食いの早期発見を可能にします。

繰り返して書きます。 この奥歯の2面が一番見逃され易く、バイト・ウイングのレントゲンのみが効果のある検査の方法なのです(注ー2)。


この2箇所をチェックしながら、適時に上手にカバーしてしまえば奥歯はまず虫食いが起こらなくなり、そのカバーの寿命の期間は安心出来るのです(注ー3)。
つまり、他の3面は目で見えるので歯科医は勿論、本人でも発見できますが、この2面のほうが大事とも言えるのです。
 
賢明な歯科医は簡単な論理を持って以上のように行動するだけで、虫食いが深くなってしまう事を防げ、よって神経治療に至る事を避けられるのです。。

              −−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−−

注ー1. 異例なケースとしては、虫が食う前にそうなるだろうと予測ができます。 その場合はいまだ虫の食ってない面(歯間部に限りますが、、)を両面、つまり前側と後ろ側を事前にカバーしてしまう事もあります。 

注ー2. 残念ながら、又どうしてなのか理解に苦しみますが、このタイプのレントゲンは撮らず他のタイプのものしか使用してません。 また、レントゲンを撮りもしない検診が横行しているようです。 で、日本人の虫歯は治療がいつも後手に廻っています。 このバイト・ウイングのレントゲンをとってくれるように催促してみてはどうでしょうか?

注ー3. カバーの仕方によって寿命が違います。 金のアンレーと言う物だと20-30年ともちます。易い物だと、10年前後でしょう。 勿論技術も大事ですが、、、。







| Shunzo Ozawa D.D.S. | 14:50 | comments(0) | - |
奥歯と前歯の虫食いの違い。
JUGEMテーマ:健康
もうお分かりかとおもいますが、奥歯と前歯では、大きな違いがある事を。

奥歯は片側4本で、奥の2本が四角いキャラメル型、前の2本は鉛筆型にたとえられるでしょう。
どちらも、その隣り合った部分が接点となり、歯ブラシがとどきません。

そこで歯の幅(厚み)が歯ブラシでの掃除を不可能にし、当然ぶあつい奥の2本の方が問題が大きくなります。
この歯間部に虫食いが発生した場合、本人が感知できるようになる頃には中くらいから大のサイズとなっていて、其の時には神経に近くなっているか既に神経に達してしまっています。 

つまり奥歯の虫食いは本人には見えないので見つける事が出来ないし、身体が感知する事もないのです。
レントゲンに検査のみしか早期の発見が出来ないのです(注ー1)。


一方、前歯は全く違った薄い形をしてます。 厚みがないので視覚で虫食いを発見する事が可能です。
鏡を使って裏側までも見る事もできます。薄い前歯の接点は(接触部分)非常に少ないし、幅もないので、裏表から光を上手に使ってすかして見る事が出来れば素人にもわかります。
レントゲンは必要としないのです。(注ー2)。

                     −−−−−−−−−−−−−−
注ー1. レントゲンには何種類かあります。 バイト・ウイングというタイプの物のみが早期発見に役立ちます。 残念ながら(又どうしてなのか分りませんが)日本では、このレントゲンを撮りません。 虫食いが中ぐらいになってからしか写らないタイプしか撮らないのです。 困った事です。

注ー2. 歯科医は強い光線を使って、これが可能です。
ただ例外もあります。 それは、すでに詰め物が入っている場合はその下をすかしてみるのに強い光だけでは識別出来ない事が多く、レントゲンを必要とする事が多いです。



 
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 07:58 | comments(0) | - |

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