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日本健康保険治療のずさんさ。 ひょっとして虚偽の治療?
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最近の日本の保険治療にはあきれさせられる事が多くなりました。
詰め物が出来が悪いのでやり直すと、なかに虫食いが残されたままに詰め物がのせてある事が多くなりました。 ずさんです。 
又、再渡米されて戻っていらした方を拝見すると、日本滞在中に施された治療の内容に納得が行がない事が多いのです。

いくつかの例を挙げましょう。

1.10代の男の子が三年の間日本で治療をうけました。 私がその前の2年間でいれた詰め物を全部プラスチックに変えられてしまっていたのです。 3年後に来院されたので、なぜそんな事になったのか問いますと、虫歯だからと言われて治療されたとの事。 治療されたのは私がつめたまだ丈夫な銀の詰め物を全部プラスチックに替えられていたのです(注ー1)。 
 
2. 4年の駐在後に帰国。 2年後に再渡米。 記録と照らし合わせると、この人は2年で3本も神経をとられていました。
この方は、以前ニューヨークで4年の間に1本も神経治療はありませんでした。 そんな人が日本にいる間に歯科医に3本も神経を取る羽目になっているのは納得が行きません。 点数稼ぎのために不必要に神経を取っているとしか思えません。(注ー2) 

3. 最近日本でうけた保険治療のものでも、よく伺うと具合がなんとなくおかしい場合はやりかえる事が多くなりました。 はずしてみると、虫食いが残っているのです。 虫の食った所を100%に取り除く事をしないでそのまま被せたり、詰めたりしているの事が殆どです。

4. 殆ど虫歯のない人が1箇所だけ隣り合った2本の歯の神経を取られています(注ー3)。 私は開業以来、隣り合った2本の神経をとるケースにあった事は覚えがありません。

『偽』や『変』が存在するのは日本中、、、どうやら歯科界にもいたってるようです。


注ー1. この学生は初期の小さな虫食いしかなく、私の詰めたものは比較的安価なものでしたが、小さなものでしたので15年ぐらいは持つもので、虫が食っていたなんて事は考えられないのです。
プラスチック(コンポジット・レヂン)では平均7年で周りから虫が食います。 またプラスチックの怖さはこれまでに何度も書いてきましたので参照してください。

注ー2. 虫がが全くない状態で帰国された方が1−2年の間に何本も虫が食って、神経まで達ッするなんて事は起こりえません。 中年にもなると虫食いは神経に達するまで何年もかかるのです。

注ー3. 日本では、虫食いが神経に近い所まで行ってると、神経を取ってしまう事が多いのです。
しかし、隣り合った2本が 同じだけの範囲に虫食ってるなんて事はないのです。 必ずどちらかの方がもっと進展してしまっています。
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 14:48 | comments(0) | - |
虫歯の出来る場所。 その発見と予防は、、、。
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虫歯とは何処に出来るのでしょう? 歯の表面ですがどの部分から出来るのかご存知ですか?

前歯は見えるので本人でも分かる事が多いですが、奥歯は全くどこがどうなってるのか分からない人が多いのじゃないかと思います。
ですから、奥歯だけを考えてみましょう。

奥歯は簡単に考えるとと四角いブロックとか、四角いサイコロのような形と思ってください。
口の中を見て真ん中から3っつ目までは平たく薄い形をした前歯です。 奥歯は4本目から始まり、7本目までで4つあります。
奥から数えても4っつです。 平たい上面があって奥歯なのです。 奥の2つは大きく、手前の2つは鉛筆ぐらいの大きさであまり平たくはありませ。 ですからたった4つだけしかないのです

それが上下と左右に、4っつづつ16本。 これらの清掃が歯ブラシでは十分に出来ないのです。


さて、この四角い箱には表面が5つあります。 前、後ろ、頬側、舌側と上面です。

頬側と舌側はほとんど虫が食いません。 歯ブラシで掃除出来るからです

歯ブラシで掃除のキチンと出来ない所は虫が食います。 

場所としてはまず(1)上面のギザギザの部分でしょう。 ギザギザが深いといつも食べ物が唾液と一緒に溜まってしまうのです。

次に(2)『間』 となる面(隣接面)ですが、そこは歯ブラシが届きません。 接触してる部分の幅は3−6ミリ程度もあるので歯ブラシは入らないのです。 ここが一番見逃されているわけです。

この部分に虫食いが始まった時、目でみても発見できない事に注目しなければなりません。
そこで、これを発見するのが、バイト・ウイングのレントゲンなのです。 よって、この国の歯科医は4枚(子供は2枚)のバイト・ウイングX-ray を一番大事とします(参照ー1)。 
ここが日本と大きな違いであることを再度念をおしておきますl。

日本ではこのレントゲンを取らないままに、全く実のない検診をしています。 信じられないこととも思えるのですが、虫歯がおおきくなるませ放置されているのです。
ですから、日本にいるとどうしても虫歯は大きくなってしまい、頻繁に神経まで広がってしまい、神経を取られてまい、歯の寿命が短くなってしまうのです。
こういう、後手の処置の理由は健康保険の仕組みが原因でしょう。(参照ー2)

ですから、この国にいる間は、このバイト・ウイングのレントゲンを必ず4枚撮ることが基本とされているわけで、必ず撮ってもらいましょう。 

東洋から移住してきた歯科医にはこのタイプのレントゲンを撮らない者もいますので、気をつけることが大事です。 この国で開業しているのに、東洋人相手なので、東洋レベルの検診しかしない歯科医も少なくありません。 よって、こういう歯科医に通うといつも初期じゃないもっと進んだ虫歯の治療しかしないことになり歯を悪くしてしまうという結果になるのです。 
虫歯に関してのレントゲンを見せてもらう時には必ずバイト・ウイングを見せてもらわなければなりません。 歯の頭の部分だけが、上の歯と下の歯が同時に一枚に写ってます。


では、どうやって歯ブラシでは不可能な面の掃除ができるでしょう?
それは、フロスとウォーターピックであることを知ってください。 
この国の人たちは、40年ぐらい前から歯ブラシのみでは清掃できない事をちゃんと知っていて フロスとウォーターピックが普及してきました。 フロスとウォーターピックは一般知識にまでなってますので、この国にいる間に知識を得て、常識的である日課としての習慣を身に付けましょう(参照ー3)。

長くなったので、又の機会に早期治療を逃し中期と後期になってからの治療の損失についてかきます。

参照ー1。 1-3-08, 1-4-08, 7-26-08 のブログをみてレントゲンの種類の違いを知ってください。
参照ー2。 10−30−08

参照ー3。 10-15-08,  10-23-08 のブログを読んでください。 フロス、とウォーターピックの事が書いてあります。

| Shunzo Ozawa D.D.S. | 01:24 | comments(0) | - |
顎がガクガクし始めた。 顎の問題? それとも、、治療のせい?
JUGEMテーマ:健康

ある女性があるクリニックで、歯を治療して半年ぐらいすると、顎がガクガクし始めました。 
この女性はこのクリニックで虫歯が13本あるといわれたそうですが、左右2本づつ治療してから、高さがおかしいと思い治療を中断しました。

しばらくすると顎がガクガクし始めて不信に思いながらも、別に痛みもないのでそのままにすごしました。 あと9本もあるといわれていた虫歯は無治療のままでした。

さてここで、おかしなことが二つあります。わかりますか?
ひとつは、このクリニックにかかって、顎がガクガクし始めたこと。
二つ目は、残りの9本もある筈の虫歯が2年以上経っても痛みもしない事です。

2年半後の検査で見つかった虫歯は1本のみでした。 後の8本は見当たりません。
では、一体どこにいったのでしょう?

もうひとつの問題である額関節症は、奥歯の高さの間違いから来ています。 このクリニックで治療された4本ともやり直さなければなりませんでした。

この歯科クリニックでは、何回も述べましたが、一度に2本づつ治療される事が多いのです。
奥から2本を一緒に治療していました。 これは危険な事が多いです。
 
右側は2本とも瀬戸物のクラウンです。 対咬する歯が磨り減る事は基本中の基本の知識であるはずで、材料の選択が間違っていると思います。
左側の二本は白いプラスチックの詰め物で、これも磨り減ってしまっています。

これら、瀬戸物とプラスチックの怖さは何度も書いてきました。(6−9−08、 8−13−08、 8−19−08、8−20−08)

このクリニックでは、東洋人歯科医が日本人スタッフを雇って、患者の説得に熱心だそうです。
スタッフは親切であっても、洗脳されてしまっていたら、、、、。 とても怖いことですね。


追−1. 患者さんは瀬戸物の歯の方が強いと教えられたので瀬戸物にしたそうです。 そんな事を平気で言えることだけでも、常識を逸脱してると言えるでしょう。
追ー2. この東洋人歯科医の所には自国人はきません。 さて、どうしてなのでしょうか? おわかりですか?






| Shunzo Ozawa D.D.S. | 00:34 | comments(0) | trackbacks(0) |
歯の痛みの違いに気をつけましょう。
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歯が痛いというだけで神経をとられている人が多くいます。 
「痛いのは神経です」 というような馬鹿な事を言ってるドクターもいるので言葉に注意しましょう。
考えてください。 痛いのは神経に決まっています。 神経が感じるので他のなにものでもないのです。

ですから、痛みがあるからと言って神経を取るというのは理屈に合いません。 
原因を取り除く事が大事で、神経ではないのです。
痛みは危険信号であり、『何処かが悪いですよ』と言う警告であって、神経がだめになっているとは限りません。 ですから、痛みを先生に伝える時には次のような事を考えて伝えましょう。 
神経をとるといわれたら、どうして取るという選択になるのかも聞きましょう。
痛みによっては全く違った原因でもありかねないのですから。。。

まず、痛み方の種類、つまりどんな時に痛いのかを考えて下さい。
A.  何もしてなくても痛い。 英語では Spontaneous Pain といいます。 でも、それだけではドクターへの説明が不十分なので次の事も付け加えましょう。
   1.何もしてない時に、ずっと痛む。
   2.何もしてない時に、時々痛くなり、しばらくすると治まる。

B. 咬むと痛む。
   1.硬いものを咬むと痛い。 手で押さえても痛い、または痛くない
   2.やわらかい物でも、何を咬んでも痛い。
   3.硬いものをある角度に咬んだときだけ痛い。
   4.冷たいものを食べたり、飲んだりするとしみる(ミントが広がる様に痛い)
   5.熱いものを食べると痛い(しみるとは普通言いません、ずーんと痛い)
   6.朝だけ痛む。 または夜だけ痛む。

次に、痛み具合、つまり痛いその時点の様子です
A. ずきずき、ズキンズキンと痛い。 鼓動と連動している。 Pounding pain. Severe pain.
B. ズーンと重いいたみでしばらくすると治まる。 又はなかなか治まらない。 Heavy &Dull Pain
C. ピーっと瞬間的に電撃のように痛みが走る。 Short sharp pain、 Like electricity
D. ピーっとか、ピリッとか一瞬痛みが走るが、それほどでもない。 Light Short sensitivity
E. 上の歯から頬のほう、顔の半分ぐらいに痛みが広がってる。

と、このように色んな痛み方があります。 ですから、その痛み方によって処置方法もちがうわけであって、神経治療が必要とは限らないのです。 

歯には神経が二つあることも知りましょう。 
ひとつは歯の中心部にあるもので、虫食いに反応します。 
もうひとつは歯のまわりの靱帯の中にある神経です。 
どちらが刺激を受けても同じ歯の痛みがでます。 
歯科ドクターでも区別がつかない程の似た痛みがします。 ですから、痛みがあるといっても虫歯だとは限らなく、かみ合わせや、その他に色々な原因もあるのですが、この事については、又の機会に。

とにかく、今日は痛みの種類や、その程度などに気をつけて、安易に神経治療に合意する事には気をつけなければならない、という事を知ってください。



| Shunzo Ozawa D.D.S. | 00:17 | comments(0) | - |
神経治療をすると天と地ほどの差がでます。 日本とは違います。
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神経治療と日本語では言います。 英語ではルート・キャナル・トリートメント(Root canal treatment) です。
日本語では治療と言い、英語では根幹の処置と言う意味です。
現実は、簡単に言って神経を取る事でしかなく、神経を治療して元通りに出来ると言う事じゃありません。

神経まで及んでない虫くいは、小さければ詰め物で、少し大きければオンレイで、もっと大きければクラウンで処置します。 費用は$150−1800ぐらいまです。

神経を取るとそれだけで$800−1600 かかるのみでなく、ポストとクラウンが必要とされるので、その上に1500−2400ぐらいの費用です。
つまり、神経がやられると、神経治療、ポスト、クラウンで 3千ドル以上かかることになります。

ですから、この国の人たちが6ヶ月検診を怠らない理由のひとつはこう言う事と言えるでしょう。

さて、神経治療は100%成功するとは限りません。
後日に化膿が起こって悪くなってしまうと、困ったことになります。 
すでにポストとクラウンが入っていると、それを取り外すことが非常に困難でもあり、不可能であったりするのです。 
たとえ、それが可能だったとしても、違うドクターに行くとまた同じだけの費用がかかる事になりかねません。 神経、ポスト、クラウンの費用がもう一度とは全く不合理です。
 
こういう場合には、もうひとつの選択肢が有り、歯根断切と言います。 英語では Apicoectomy です。
日本ではあまり出来る人がいないのですが、この国では沢山います。 費用は$1500前後です。
でも、この処置も100%の成功率はありません。

こう考えると、神経治療の大事さや、怖さがわかると思います。
また、神経治療にいたらないようにしなければならないことが一番大事な事もわかるでしょう。

最近は神経治療をせずに抜歯をして、インプラントを入れる事も考えられています。 インプラントがずっと持つならそのほうが良い選択かもしれないのです。

追: 日本では事情が少し違います。 神経は頻繁に取られてしまい、その後のポストやクラウンのかわりにオンレーで済ましていることが多いようです。 これについてはまたの機会に書きましょう。 
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 03:08 | comments(0) | trackbacks(0) |

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