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広告違反。 日本語だと野放し状態。
JUGEMテーマ:健康

歯科の治療(トリートメントが正しい) には守るべき厳しい標準や規則が、この国にはあることは何度も述べてきました。
同じように、出版物の記事や広告、宣伝にも規制はあるのですが、日本語のものには当局の目が届かないため野放し状態です。 その例を挙げてみます。

1. インプラン専門医と称する事は違反になります。 なぜならインプラントという専門分野はないからです。 いかにも本人は他の歯科ドクターより優れていると言うような印象を与える事であり、人を間違った観念に導く詐欺行為とみなされます。 規則違反です。

2. 専門医が治療しますというクリニックがありますが、専門医は専門分野でしか治療ができませんので、一般治療をしているこの専門医は違反してる事になります。
専門医ですと名乗った時点で、この国ではその分野以外の治療は出来なくなるのです。

3. 歯科大を卒業して歯科免許を取得してるだけなのに博士と称じている者がいます。 
何度も述べてきましたが、歯科大を卒業して与えられる称号はドクター(先生)であっても、博士ではありません。
出版社の無知からくる間違いかもしれませんが、読む人にとっては騙される事になります。 称号や資格の偽りはやはり詐欺と見なされてもいいでしょう。

4. 歯科ドクターが広告に歯科以外の学位を並べる事は違反となります。
例えばカレッジの学位を歯科学位と一緒に載せる事です。 たとえ修士号や博士号をもっていても、違う分野のものなら載せてはいけないのがこの国の規則なのです。

5. 痛みの無い治療と宣伝する事は違反となります。 理由は、痛みは何らかの程度ではあるものなのですから、法的には詐欺と見なされます。

もう一つ付け加えておきたい大事な事は、各出版物に載っているドクターズ・リストの多くは、第三者が選んだものではなく、市の役所の作成したものでもありません。 
宣伝費を払った人のみを掲載していますので、宣伝リストとして宣伝欄に乗せるのが本来の姿であるべきです。 内容も本人が書いたものである事にきづきましょう。 

情報誌やフリー・ペーパーには、宣伝で成り立ってる物がほとんどです。 
誰のための物なのか考えさせられます。 体の良い商売ですが誰が
ニュヨークはどうしてこんなに訳のわからないものが多いのでしょうか?
ハワイのあふれようなチラシを思い出します。

今日まで何度か上記(1−5)のような事に触れてきましたが、一考に改善の兆しが見られません。 当人の意図的なものか、出版社の誤解、誤訳なのかは分かりかねます。 
ただ日本人の宣伝の場合は出版者の誤りだというものじゃないでしょう。 
当局に報告する義務が私には課せられているので、やがてそうせざるを得ないでしょう。

追: インプラントは元々歯周病の専門医と口腔外科の専門医が進んで取り組み、時代を構成するに貢献しました。 しかし時代は変わり、インプラントの材質もかわり、現在は成功率が99%ともいわれる所まで着ました。 と同時に一般歯科医が出来る治療(処置)にもなり、歯科学会もそれを奨励してます。。 よって、技術のある人なら誰でも出来る事であって、それを専門的に行う事はできても専門医とは自称出来ない事(禁じられている)を知りましょう。

追: 貴方は日本で宣伝をみて歯科医の良し悪しを判断しますでしょうか? ニューヨークの沢山の出版物はまるで、観光地の観光客のためのチラシや案内のようにみえるのは私だけの事でしょうか。。
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 22:58 | comments(0) | - |
仮着とは。 Temporary cementation 仮にとめる事の大事さ。
JUGEMテーマ:健康

仮着についてお話しましょう。
Temporary cementatin と言って、出来上がったクラウンやブリッジを暫定的(一時的)なセメントでつけてもらい、試着する事が出来るのです。
クラウンもブリッジも被せる物であって、ただの固形ですから服や靴のように考えてそれが試着できると思ってください。

患者さんは試着してみて気にいらなかったら取り替えてもらえ、ドクターにとっては患者さんの満足を事前に確認できるので、お互いにとって非常に便利な手段といえます。

仮着は歯科大で勧めている手段で、多くの歯科医が当たり前の事として用いています。
仮着中でも、本物の歯の様に使ってみる事が大事です。 
良く出来ているものは仮着でも外れません。
 
仮着期間中に外れて落っこちる場合はセメントのせいだと思われがちですがそれは間違いである事を知って下さい。
はずれる主な理由は仮着でもその出来具合(精密度)による事がほとんどなのです。 又は、噛み併せの場合もあります。
ドクターの腕の判断にもなります。

というわけですから、仮着の期間中に思い切り使ってみて具合を観察してみましょう。
仮着の期間中に他の歯科医に見てもらうのも妙案といえます。
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 14:31 | comments(0) | - |
詰め物(フィリング)とは? 2種類。 白く綺麗な物には落とし穴。
JUGEMテーマ:健康

まず、詰め物(フィリング)とは一体どんな物の事をいうのでしょう?

それは本体に(歯)空洞や穴が出来たので、そこを詰めるわけです。
穴だけつめるのだと構造的に弱いので、仕方なくある程度の健康な所も削り、そこに材料を押し込むようにして詰めます。
したがって、詰め物は自然の歯を支える事は出来ません。 実際には歯が詰め物を抱え、支えているのが事実です。

詰め物の幅が広くなってしまうと、歯の幅は狭く薄くなって歯が割れやすくなり、また詰め物も取れやすくなる事がお分かりでしょう。
幅が2分の1になると両側の残った歯の部分は4分の1となってしまいます。
よって3分の1ぐらいまでの幅が理想的な詰め物の大きさです。

では、詰め物の種類ですがこの国では次の2種類です。
1.アマルガム: 100年以上も前から使われていて、アメリカ人の殆どの人の口のなかにはあるででしょう。 色んな金属の粉と水銀をまぜると固まり、金属に近い物が出来るので大変便利な物として利用されています。 長く持つ物は20年以上もちます。

コンポジット・レヂン: コンポジット・レヂン、コンポジット、又はレヂンを呼ばれ、白いプラスチックの詰め物です。 最近非常にポピュラーになっていますが、反対にその弱さに気付く歯科医も多くなり、またアマルガムに戻っている歯科医も多いです。
歯のエナメル質にボンデイング処置をして粘土状の材料を押し込み、光を当てる事によって固まり、引っ付くのです。

先ずアマルガムですが、、、
アマルガムは歯の本体と接触する面積にサビのような物が出来て、隙間からのウ蝕を防ぐという利点があります。 体積も少し膨張しますので接点が全く密接になります。
よって、まわりという境界線から緩む事が殆ど無く、周りからの虫食いが深い所に広がりにくいのですl。 ですから、次の被害が少なくてすみます。

一方、レジンですが、これはボンデイングという処置によって隙間が無く密閉されている詰め物のように思われがちですが、はたしてそうとは保障できません。。
ボンデイングはエナメル質に対しては大変な強さがあるのですが、象牙質にはその力の何分の一の強さしかないのです。 又2年ぐらいで象牙質からは緩んでしまう事がわかってます。
詰め物の深い所には象牙質だけでエナメル質がなかったり、極僅かしかないため、緩みが出来やすいのです。
バイキンはエナメルの少ない深い所にいきなり簡単に入ってしまい前よりふかい神経に近い所から始まる事になります。
又レジンはアマルガムと反対に固まる時に1−3%の収縮があるので、何処かに隙間ができたり、ヒビが入って仕舞う事も欠点としてが証明されてます。

歯科医はレジンを自分の歯にはいれません。 偽善者ともいえます。。
歯科医の言い訳としては、「患者を説得できない」 「保険ですから」とかです」とかがきこえてきます。 
しかし、それだけじゃないのでは、、、ともおもえます。

追: ドクターの口の中を見せてもらう事や、本人でもレジンを自分に使用するか聞いてみるのも良いかと思います。






 

| Shunzo Ozawa D.D.S. | 01:28 | comments(1) | - |
神経を温存する治療は本当に治療? 又はただの良心的な処置?
JUGEMテーマ:健康
1月12日のつづきです。

神経を取らないで治療します、と言う歯科ドクターがいます。
でも、こういう事を言うとこの国では詐欺扱いされるでしょう。。
なぜなら、神経組織は一度バイキンに感染したら良くなる事は無く、時間とともに死んでしまうからです。

神経は取るか取らないかの選択しかありません。
ただ 取らなくてもいいかも知れない場合があり、その時には暫定的な処置をして神経が死ぬか死なないかを時間をかけて観察してみるという事だけなのです。
薬を使っても効果は今の所この国では無いとされてます。
ですから通常6ヶ月を目安として待ってみて、、痛みが出ない場合は取らないで済んだと判断出来るといってるのです。
よって、当然その間に痛みが出て神経を取らなければならない場合も多くあります。

ですから、神経を取らない治療をすると宣伝するのは、いかにも取らずに済ませられる方法がある様に思わせ誤解に導き、この国では詐欺扱いされるでしょう。

神経をなるべく取らない努力をしてみますというのが本当のところでしょう(注ー1)。 
そして、治療じゃなく処置なのですから当然、薬の効果云々じゃなく、ドクターの経験や繊細な技と誠意が多分に関係する事を書き加えておきます。


追: 簡単に言えば、どうなるかは最初から決まっているのであっても、その場では100%は分かりにくい時があるから、ある種の材料を使って処置をし時間によってはっきりとさせ、無駄に神経を取る事を出来る限りさけましょう、という事です。



注ー1. この処置をするには手間と説明時間がかかり、営業的には無報酬であったり、採算が合わない事がおおいので、さっさと神経をとって仕舞うというドクターが多いのです。
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 18:27 | comments(0) | - |
子供の6ヶ月検診での虫歯は初期であるべき。 どうしてでしょう?
JUGEMテーマ:健康
6ヶ月検診にいらした子供に小さな虫歯がレントゲン上で見つかりました。

治療というか処置の了解を母親から得て(必ず必要です)、歯を削り始めました。
虫歯は内部の方が広がっていて大きいので、少し表を削った時点で母親に目で見てもらい、茶色いウ蝕を確認してもらった時でした。

「初期の物ですか?」という母親の質問でした。
私は一瞬戸惑いました。 なぜなら初期に決まってるからでなぜ聞くのだろうと思ったのです。 
そして、気がつきました。
彼女がそれを知らない事、つまりそういう観念が無い事に気がついたのです。

大事な事と思いますので説明します;
6ヶ月検診で見つかる虫歯は初期のものであるのが当然な理由は、6ヶ月前には虫歯はなかったからです。
あったのだとしても処置を終えたのですから、必然的に虫歯はなくなっていた訳ですね。 
とすると、その後に出来た虫歯は6ヶ月未満のものであって、当然小さくて初期の物でしかないわけです。

ですから、2回目の検診で大きな虫歯が見つかったりした場合はドクターの納得の行く説明が必要不可欠です。
例外があります。 
既存の詰め物が幅がひろくて又深いものであった場合に、それが何らかの理由で割れたり外れたりしていた場合です。 
何度も述べてきましたが、虫歯は治りません。 つぎはぎです。 ですから2度目のウ蝕は詰め物と歯との境目から歯の方に起こり、よって前回の続きとなって当然初期ではなくなり大きさが増すのです。
というわけで、検診の結果と処置の内容にも注意を払ってください。 貴方の歯ですから、大事にして下さい。


追: 私は既存の詰め物の緩みや隙間の検査も入念に定期健診の際に行う様に勤めています。 一番心配なののは、深い詰め物の方だからです。 お解りですね。 
深いものでも緩み始めという初期に見つける事が出来れば、虫歯の広がりを最小限に抑えられるからです。 
そしてその為に一番大事なのは、目で見る検査じゃなく4枚のバイト・ウイングX−ray での検査なのです。

追の追:  日本ではこういうレントゲンの検査は行われてません。
またNYの日本人ドクターや東洋人ドクターにも4枚のバイト・ウイングのレントゲンを撮らない、又撮ってもきちんと初期の虫歯を読み取れなくて見逃す者も何人かいる事を書き加えて置きます。
アメリカですからアメリカのドクターの診断を仰いで見る細かい用心も必要かつ、貴方の啓発に繋がりますので、一考してください。 レントゲンは借りる事が出来ますから、、、。
 
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 23:32 | comments(0) | - |
神経治療は治療じゃ無い。 治すのじゃなく切除と掃除をするだけなのですから。
JUGEMテーマ:健康

神経治療は治療じゃないのです。 どうしてかと言うと、、、、

まず、治療と言う言葉は医学において病気を治す事を言います。 
ですから医学でない歯学では病気を治すわけではないので誤訳となります。
よって、歯学では処置と訳すのが適当でしょう。

具体的に説明します。
歯の神経は病気になるのではなく、バイキンに冒されて死んでしまうのです。
死ぬと細胞は腐ります。 
腐った細胞は取り除かなくてはならないので、ドクターは死んで腐った神経を切除し、と同時にその周りの組織の細胞を除去します。
綺麗に掃除されたその穴を無機物な物で埋め尽くす処置をします。
これは病気を治すという、治療じゃないのです。

実際の作業の方法を説明しますと、針の形をしたヤスリを使って根管の内部を取り出し、壁も少し削り取ります。 それは壁にも細胞が張り付いているからです。
何種類かの薬を使って殺菌と細胞を溶かし、掃除をしやすくします。
よって、これらはただの作業処置でしか有りません。

この国ではルート・キャナル・トリートメント(Root Canal Treatment) と呼んで治療とは言ってません。 処置と言ってます。 トリートメントです。

どっちでも同じ事じゃないかとも思われますが、処置と呼ぶ事でニュアンスが違ってきます。
「歯科治療は以外に簡単に説明が出来て、理解が出来る」 という意識が芽生える事を願っています。


追: トリートメントの和訳を見ると確かに治療とも書いてありますが、処置ともあります。
医療の場合のみ治療を訳すべきで、歯科では処置と訳すべきです。

追: バイキンに冒された神経を病気のように薬で治療してるのじゃないかとも思われがちかもしれませんが、それは出来なくて神経をとるだけなのです。
だから治療はしなく、除去するだけの処置なのです。 
 
追: 神経をとらないで温存する方法があります。 それも治療ではなく処置である事はこの次にかきましょう。
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 19:58 | comments(0) | - |

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