一本の歯の神経治療が終わってから、痛みが残っている場合には隣で次の神経治療は控えて下さい。 隣がいたいからそっちも神経治療なんて事は間違いです。
盲目的に歯科医の言う事を信じて次に進むのは無用心じゃないでしょうか?
治療後の軽い痛みや、歯にひびく痛みがなくならないなら、おかしいですね。
そこでそれ以上の治療が必要でない事がわかるでしょう。、次の歯に進むのは最初の歯の痛みが取れてからにするのが常識的です。 又残った痛みが何処からの物か、どんな感じの物かをはっきりと確信してみましょう
単純に考えて、歯科医は貴方の痛みを取り除くのが第一の使命なのです。
ですから、治療後に痛みだ残っているのなら、次の歯に進まないで1−2週間様子を見てから、次の治療に進むか、同じ歯の再治療を進めるか決めるべきでしょう。
患者はたとえ先生が「大丈夫」といって 先に進もうとしても勇気だして「痛みが止まってからにします」と、間をおいてみる事が大事です。
そして、他の歯科医の意見を聞く用心も大切です。
今回の例は一本の神経をとられてまだ痛みがあるのに「大丈夫すぐに治まります」と言われ,次に進んだら、こっちも痛みも治まらなくて、掛け合うと、骨の問題だ(注ー1)と言われて再治療をしてもらえず仕方がなく来院されました。 何ヶ月も痛みをこらえていらして、行きずまってしまい来院されたのです。
当院では、前の医院でのレントゲンと現在のレントゲンを比較した結果、状態がわるくなっている事が分かったので再治療しました。
しかし、痛みが止まっても本当に治ったかどうかは、6ヶ月たたないと分からない事を知っておいてください。
私はこの患者さんに、一応いたみが止まったので治ったと思いますが,最終確認は6ケ月後にならないと分からないと伝えて、それまでは様子を観察し必ず6ヶ月後にチェックに来てもらう約束を交わしました。
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注ー1:神経治療に骨の問題などありません。 歯科医の治療技術の問題であって、痛みがあるのは歯科医の技術の低さでしかありません。 この国では患者さんは痛みを大して感じてはいけないのです。
日本には、保険外の治療が有るので「今の治療は保険が適用される治療ですか?」という意味に使われて、「保険ききます?」 という事になるのでしょうが、外国では、ちょっと言葉の使い方を変えなければなりません。
米国の保険は、一般に大体どんな治療でも保険の対象になり、保険金はおります。つまり保険は必ずいつも「きく」のです。 ただ、どれほどの金額が下りるかは掛け金によります。 保険会社はビジネスとして、統計と確率をもとに貴方の掛け金を計算して収入を得ていますから、簡単な計算の上の取引です。 だから、十分な掛け金を払っていれば、どんな治療でも保険金はおります。 たとえば、矯正、インプラント、ラミネートでも。 そしてどんな種類の治療にも保険はかけられますし、治療費をどれだけカバーしてもらうかも掛け金によるのです。 よって、掛け金の高いものほど広範囲jにカバーがあり、高額の保険金がおり、、歯科医か患者が支払いを受けるのです。
日本で保険内の治療は、政府が全国一律に規制をしていて、歯科医への支払いが比較的小額に決められ、材料も制限されますが、米国では治療は医者が決め、材料の規制も有りません。 米国の保険は、歯科医の治療費を対象にしていて、歯科医の治療をあれこれと規制することはできなく、出来るのは、支払う保険金の上額を一年間で制限したり、同じ治療を何年間に一回、と治療の回数などなのです。 保険会社は日本の保険と違って政府じゃありませんから 歯科医の治療を指図できないのです。
というわけで、保険は掛け金をはらって 「きく」 のであって、きかない保険なんてのは保険がかかってないという事です、、、、おわかり?。
追: 日本語の中には日本でしか通用しないものだ沢山あるのですが、気がつかないひとが多いようです。 単純に言葉の意味を考えてみればわかることなのですが、そうすることを忘れがちなのが今の日本のようにおもえてなりません。 日本ではこういってるのだから、外国でもこうじゃないのか?、と
。
一般治療、GENERAL PRACTICE, つまり、専門医でなく普通の歯科医の場合ですが、日本とはとても違う事があります。 それは検診とクリーニングの多さなのです。 歯科医には必ずといってよいほど衛生士がいて、自分専用の椅子を使って、毎日、フルに働いています。 一人だけじゃなく二人もという場合も少なくありません。
これはどういう事かというと、検診とクリーニングが徹底していて、歯科医はそこからの収入のパーセンテージが大きいのです。 衛生と歯の管理、早期発見、早期治療が可能で、患者に費用の負担を少なく出来、より良いケアによって貢献をしながら、自己の生活を十分に確保出来ると言う事です。 リピーターが多い、つまり患者さんに信頼してもらえれば、一生来てもらえるので、新しい患者の獲得にやっきにならなくても良いのです。勿論、宣伝なんてしませんし、必要もない訳です。
開業医は、10−15年で十分な数の人達から信頼を勝ち得られるはずです。 実績によって裏づけられる腕、そして倫理、または良心があれば、、、、、、、、、、。
追: 最近出来た歯科医院の先生が40才以上だったら、今まで何処で開業していたのでしょう? 実の伴わない歯科医は 表向きは良いのですが、実際に歯がついてきませんから、数年後に分かってしまい患者は帰ってきません。 開業何年と唄っていても、一箇所での事でしょうかわかりません。
追: クワバラ、クワバラ、、、、大都会には色んな人たちが集まってきます。 最高が存在すると同時に最低が存在出来るのが大都会なのです。 富と貧。正と悪。 両極端の存在するのが大都会の特徴でもあります。 さて、貴方の歯医者さんはどんな経歴のひとでしょう?
虫? そんなもんいないよ。 バクテリアです。
不正確な日本語で誤解を招きます。 虫歯なんて言葉は ずっと昔の昔に、果物などの虫食いに似ていたのでそう言いだして、いまでもにそう言っているのです。
時代遅れの日本語のひとつで間違った観念、思い違いです。
さて、虫歯というと、病気みたいに聞こえて、素人にはとても分からないとおおげさに考えてしまう人が多いようです。でも本当は簡単ですので説明します。
「歯の外側の表面をカバーしているエナメル質の一箇所に小さな穴が開き、そこを通って進入したバイキンが内側の象牙質を穴よりずっと、ずっと大きく、広範囲に腐らせる」のです。その時、エナメル質の小さな穴は、そのままと言って良いぐらい小さいままに残ります。
虫歯は病気じゃなく、ただの物理的で、図解の出来る過程でしかないので、大げさに考えないように、、、。
りんごに例えてみましょう。外側の皮に穴が開くと中が腐りますネ。そんな物なのです。 小さな穴が皮にあいてると、そこを通ってバイキンが入り、中を腐らせて広がります。 そして腐った部分が広がって大きくなると、表面も陥没してしまいます。 そうです、エナメル質には小さな穴しか開かなくて、そこを通って進入したバイキンが内側の象牙質をずっと早い勢いで腐らせて、ドンドン大きく広がります。
一般の日本人が虫歯に気がつくのは、突然穴が開いてからであって、それもつい近日中に出来たと思いがちですが、実際はずっと前から始まっていた事です。
と言う事で、歯に虫は居なくて歯が腐るだけなのです。
虫歯は突然できるのじゃなく、小さなものから時間をかけて大きくなります。 子供の場合は早く、半年で大きくなり、大人の場合は歳とともにだんだんと遅くなり、大きくなるには半年から2−3年かかったりします。
結局、小さな内にちいさなつぎはぎでおさめる事が出来れば、治療費も安価で歯も長持ちさせる事が出来るのです。
追: 穴が最初にあくのは、上むきの部分の表面だけでなく、隣との接触している前後の二つの面からが多いです。 時々外側(ほっぺたや唇側)からもおこります。 と言う事は、2−3年の間に同じ歯が三回虫を食うと言う事が起こり得るのですから、その間は歯科医の良心と洞察力が問われる所です。
1、金や白い瀬戸物は、保険がきかないのでたかい。
2.前歯は高くて、奥歯はやすい。
まず、米国では前歯も奥歯も費用が(神経治療以外)は同じであることを知ってますか? 「へー」と思われる人も居るかもしれませんが、よく考えて見ましょう。歯は、どの歯であっても一本なら一本でしかなく、費用と言う意味では何処でも、どの歯でもおなじ手間が掛かるので、同じ価値、つまり、同じとして扱われます。単純に考えて下さればそうじゃないでしょうか。前歯でも奥歯でも作り方は同じなのですから、費用は同じであるべきです。前歯のほうが小さいのですから、かえって材料も少なくて済み、コストも低くその分、安くても良いのではないでしょうか?。単純な理屈ですから考えてみてください。という訳で前歯も、奥歯も、費用は同じことを理解しましょう。
さて、じゃー金や瀬戸物は材料的にたかいのでしょうか? 歯科医の払うコストは金属と技巧料ですが、金属のみでは約5千円から1万円プラスであっても2万円はいきません。つまり金を銀に代えても半分にもなりません。 という事は、米国では、高額治療であるクラウンを銀に代えても1000−1600ドルのものがたった50−75ドルぐらいしか下げられないのです。 ですから、大概の場合は金と瀬戸物を用います。 ちなみに、瀬戸物はいくらでしょう? 基本的には、ガラス又は陶器であるのでゼロにちかいです。瀬戸物の材料費は技巧所からの請求にはありません。技巧料と金属の材料費のみですから。金と瀬戸物は、材料としては高くないと言う事が分かりますね。
じゃー、この日本の一般的に広まっている知識は一体どんなカラクリがあると思います?それは日本の健康保険です。 日本の健康保険は社会保険、国民保険とか呼ばれていて、国が規制をし、歯科医に払われる治療費がいくらか決めているのです。そうです、国が保険治療費の規制しているのです。 一方、米国では、歯に対して、その治療費に対して、保険がかかっています、いや掛けてあると言ったほうが確かですネ。 そして保険のおりる金額はポリシーと掛け金によってちがい、患者さんが,又は会社が、どんな保険にするか決める、決められる、のです。高いポリシーは高額の支払いがあります。 保険の基本ですネ。
一方、健康保険は例えば、クラウンなら、確か3万円前後しか出なく、使用する材料のみならず、歯の位置によって使える材料まで決められています。 つまり使う金属は前歯でも奥歯でも銀。前歯は真ん中から三番目までなら、銀に白いプラスチックをつければ良いと。 保険料が、つまり、治療費がちょっとしか払われないと、手間をかけている時間が無いと言う事になり、数をこなすべからずと言う事になり、結局、質が落ちてしまう、と言うことになるのでしょう。
保険外,自費の患者だと歯科医は自分の設定した金額を請求出来るのでーーーこれだと米国とあまりかわらなくなるーーー保険の場合との大差を説明しなければならなくなり金ですからとか、白い瀬戸物ですからといっている事が多く、患者はいかにも財料が良いから高いと思うことになるのです。
分かっていただけましたでしょうか? 日本の健康保険は昭和31年頃、人件費がとってもやすく材料費のほうがずっと高かった頃にできたままに来ているようで、実質が伴ってないのでしょう、としかおもえません。 よって、皆さんが思い違い、勘違いを、起こしてしまうのでしょう。
追: 勿論、建前としては、歯科医は保険でも、自費でもおなじ内容レベルの治療をしなければならない事になっているのですが。。。。
英語では DENTIST です。 称号は Doctor of Dental Surgery(DDS)が大学から与えられています。幾つかの大学が何とか医学の仲間入りしたくて、近年与える称号を Doctor of Denatal Medicine(DMD)に変えましたので、DDS であったり DMD であったりします。つまらない、空虚な話ですが、とにかく、どちらにもちがいはありません。結局デンティストは歯科のドクター、Doctor of Dentistry であっても医学会のドクターではありません。ドクターとは、医者という事では有りません。医者は MEDICAL Doctorといわれます。カイロの先生や、足専門の先生も、ドクターの称号をもっていますが、医者ではありません。 よって、医の者という医療にかかわっている者じないので、医者とは呼れてはいないのです。医の字は英語の呼び名にはなく、正確な訳は、歯科士、歯科ドクターぐらいでしょう。
ついでに、歯科は医学の一部でも,一科でも有りません。勿論、歯大は医大の一部じゃ無いのです。たとえ一つ学校で、歯科が医科と併設されていて。合同授業があっても、試験はちがって内容も違うのです。歯科は医科に併設されていても、医科の内部のものではないのです。
歯科治療という言葉にもちょっと語弊があるようです。英語では、大概の場合は修復 restoration と言われ、日本語の治療、つまり、治る、という意味はありません。 虫歯は治りません、直す、つまり修復するだけなのです。歯の一部が腐り、そこを取り除いた後は、人工の物を組み合うように貼り付けたり、はめこんだり、するのです。腐った所だけを取り除くだけでは、人工物がくっつかないので、健康な部分をも削り取り、詰め物や、貼り付ける物が、なるべく六方、「上下、左右、前後」に組み合うようにするのです。つまり虫歯の大きさより大きな穴のサイズになるのです。そしてここがミソです。どういうことかと説明しますと、この人工物は金属、プラスチックやせとものなの、むしが喰いません。じゃ、どうなるのでしょう?この詰め物のとなりから虫が食います。ということは2回目は前の続きで、もっとひろい幅をもったところから、またはもっと深いところから始まるので、何回か治療(?)をしているうちに歯がなくなってしまうのです。
じゃ、どうして、皆さんは歯科医を医者のようにおもうのでしょう? それは多分、痛みが身体の内部にひびき、生活に支障をきたすからでしょう。そして、たまには腫れてもくるからです。でも、これはただの症状であって、病気じゃないのです。治療中や治療後に痛みがあるのは歯科医の至らないところによる物が多い事を知っておきましょう。多少の刺激や傷が出来る事はあるのですが、その場合は、歯科医はその由を事前に伝えられるはずです。生きている部分に隣接してくっつけているのですから、その部分の処理が適切であるかどうかが大事で、不適切であると余計な痛みも出ます。治療後に痛みが伴って、持続する場合は、すぐに歯科医に連絡するか、ちがう歯科医にかえることも考えてください。
追: 歯の治療とは、皆さんが思っている程、医療の様に、患者から程遠く、不可解、複雑な物でなく、工作、工芸、建築といった類(たぐい)の物がほとんどなのです。具体的に、図解や説明が、わりと簡単に出来るのです。 ただ多くの歯科医はそれを患者に知られたくないのかもしれません。患者の知識レベルが低いほど、歯科医は上位に立つ事が出来、患者をケムにまく事が出来、責任を追及されないかも、、、、。
良い大工さん、職人さんに作ってもらった物は長持ちします。壊れません。いい加減な建築者の立てた物は、すぐにはヒビが出来たり傾いたりして、長持ちしません。そして、材料はほとんどあまり関係がない事も付け加えておきます。実際、米国では、材料はほとんど、優劣の基準として談じられません。材料についてはまた次回にでも。
コンポジット、日本では光重合レジン、と言う基本的にはプラスチックです。ですから薄く平たいと曲がります。
歯の溝に流し込んで、そこをふさいでしまう事によって、食べ物がはまり込まないようにするのです。 つまり縦に流し込んで、二等辺三角形のさかさまのような形で入るので、上から見ると、線状ですじのように見える細い物のはずです。 歯にあるギザギザよりちょっとだけ太目ぐらいでないといけません。 大体、1−2ミリぐらい未満でなくてはなりません。 それ以上に幅が広いと、横に平たくなり、溝にはまっているというより、上に載せている形になってしまっている事になり,噛む力でまがってしまう、つまり、ゆるむ、はがれる、隙間が出きる、と言うような状態になって、その広い幅の部分が虫歯になってしまいます。幅のひろいシーラント予防転じて害となりうるので、気をつけて観察して下さい。 シーラントをする前の状態を見せてもらう用心と、つけられたシーラントの確認を実際にみせてもらってする用心も必要かと思います。何事も自分で確認するのが一番たしかです。特に、この米国では。格言どおり、Confirm and Verify。
先日、必要のない歯にまでシーラントを、それも幅広く入れられている子供をみましたので幾つかはずしました。 大きな奥歯にはギザギザが多く、子供がうまく歯磨きできないために虫歯になってしまう事が多いので、生えてきた直後にするのです。普通、上下左右4本で、6-7才のころ、そして2番目の大きな奥歯4本、12才のころです。 生えてきてから時間が経ってしまうと、溝にごみが詰まってしまっているので茶色のギザギザの線状になっていて、もう付きません。他の歯には普通はつけません。
追:Confirm and verify とは米国でいわれる常識的な格言です。確認するのは相手だけじゃなく自分でもしなければならない,というような事で、最終的には自分のせきにんですよ、と言う事。テイクアウト、デリバリーや、伝票には間違いが多いですよね。自分で確認するまでは分からないのです。
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