Page: 1/1   
治療費。請求されるがままに払わなけりゃならないのでしょうか?ちがうかも。
 
 当院にトラブルを抱えて駆け込む患者さん達に共通する事が幾つか有りますので、主なものを挙げて見ます。 
 1)言われるままに支払った。  
 2)下手な治療をされてるとは知らなかった。 
 3)人柄が良いので、つい信用してしまった。  
  
 さて、一番についてですが、米国では、実利を考えてその場でチェック又はカードで支払う事を求められるのが一般的です。 そこで患者さん、貴方は即座に支払らわなければいけないように思がちですが、全額支払う必要は無い事を知って下さい。 貴方は「請求書を送ってほしい」とか、カードであっても「今日はこれだけ(半額)払います」とか言える事を知って下さい。 全額払う事を一旦拒否出来るのです。 これは払わないと言う事ではなく、今払うことは見合わせたいと主張する事ですから可能なのです。 注意と言う事ですね。 調子をみてから残りを払いますと言っても良いのですよ。 歯科医にとって従来方法で後払いの請求法をすると、不満や文句の有る患者が支払いを拒む事が多かったのですね。 文句が多く出るクリニックほど取りそこないが多いですから、毎回せっせと、強気に、それも前に繰り上げて請求を迫る様になりました。 カードの普及からできるようになったのです。 

  二番目。旅行中に知らない人に、「おいで、おいで」をされてもついては行きません。 つまり、あれも、これもと治療を薦められたら、言われるままに治療をせずに、一箇所だけに留めて、セカンド・オピニオンを求める用心が必要ではないでしょうか。 この歯科医が良いと紹介されたとしても、その人は本当に分かっているのでしょうか。 
紹介されたレストランがまずかった事が何度あったでしょう? 紹介された人が受けた具体的な治療の内容を聞きましょう。 
紹介されたと言うのは貴方が名前を聞いただけじゃないですか? 紹介とはその人から歯科医に電話をして貰って、初めて双方の誠意が伝わるのじゃないです。 

  三番目について。悪い人が面と向かって悪そうな顔をするでしょうか。 隠すことの多い人程、愛想が良いのです。 実の無い人達程、外面、外面がよいのでは。
                 __________________

注: 歯医者と言ってもニューヨーク、米国ではただのプロフェッショナル。 日本でいうお医者さんというニュアンスからは程遠い人達が、うようよしてます。 ニューヨークですよ。 怖いのは強盗や泥棒だけではありません。どんな職業の人達の中にも犯罪まがいの事する人達がいます。 特にニューヨークには多いので何事にも慎重さが要求されます。 くわばら、くわばらです。

| Shunzo Ozawa D.D.S. | 15:12 | comments(0) | - |
歯科医の偽善。 白い詰め物。 その害。
 
 白い詰め物が流行っています。ボンディングと言う手法で歯に着けます。 白いので綺麗だし、比較的エコノミカルの上、保険も80%−100%利くことが多いのです。 多くの人がニューヨークの歯科医で日本の銀の歯をこれに変えて貰っています。 又、歯科医の中には「銀色の物は時代遅れだ」とか「見かけが悪い」と言うだけの理由で虫歯でもないのに取り替える事を薦め、手っ取りばやい商売に専念する輩も多くいます。

 さて、この白い詰め物は何で出来ているか知っていますか? ほとんどがプラスチックです。 米国で略してボンディンとか、又はコンポジット・ボンディング、日本では、レジン充填、と言われていて、基本的には、プラスチックです。 
コンポジット、つまり、合成、複合とかと言う意味で、これはプラスチックに粒上の硬い物をまぜてコンポジットと呼んでいるのです。 セメントに石ころを混ぜて強いコンクリートを作るのと似たような物です。 日本で言うレジンとはプラスチックの事です。 最近の物は良くなってると言われますが所詮、プラスチックの域を出る事は無いのです。 つまり金属の代わりになるだけの強度はありません。

3−4年すると擦り減るので、結果として当然噛み合わせは変化してしまうのです。 噛みあわせが無くなったり、その高さが減ったり、と微妙な変化をもたらし、さらに次なる変化や大きな影響をもたらす事が頻繁です。 理由は歯が動き, さらに顎が動くからです。 時間と共に少しずつですから貴方は後に問題が起こっても其の原因が分りません。 歯科医は又治療出来る事になり儲かると言う仕組みです。

 歯科医の口の中を見せて貰って見ましょう。 大概,金属が入っているのを知っています? これらの歯科医達が患者に前述のような説明と選択肢を提示しないで、白い歯を勧めているのなら、治療という名を借りて手っ取り早い自己利益を第一に求めている偽善者といえるでしょう。
綺麗な物と言うのは、機能的な落とし穴がある事をしりましょう。 一つを得たら一つを失うかもしれない事は人生かもしれません。

 追: 大臼歯、つまり、大きな奥歯2本の場合が一番影響があります。上下左右、奥から2本ずつ、合計8本にはプラスチックは入れない事が大事でしょう。 どうしてもと言うなら、2年毎に継ぎ足して貰わないと消耗して減るばかりです。

 追: クワバラ、くわばら。 ニューヨークです。 何でもござれ。 何が起こっても。有っても驚く事が出来ない程の所です。 こわ〜い、こわ〜い所だと言う事は言うまでも無いですね。 
貧富の両極端が存在すると同時に、一番良い物と一番悪い物(者?)が共存しているのが大都会の特長なので、一番悪い物に当たらない様に普段より更に注意が必要な事を自覚して下さい。
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 05:00 | comments(0) | trackbacks(0) |
治療内容の変更。 最初とちがうよ、なぜ?
case 8
 歯がとっても痛くて診てもらうと、神経の再治療が必要といわれた。かぶせてあったものを取り外され、治療をされたが痛みが治まりませんでした。 すると抜歯しか無いと言われ、仕方が無く抜歯をしてブリッジ(歯の数は3本)。 その後、もう一本虫歯と言われてクラウンとポストをはずされた。しかし、はずしてから新しく歯を作っても一年ぐらいしかもたないから抜いた方が良いと又言われ、やっとおかしいとおもって来院されました。

 さて、考えて下さい。 これは歯科医が患者の痛みを取り除こうとしていたが出来なかったので、抜歯に切り替わったとみられます。 この場合、うまく行かないかもしれない事は、最初に考えなかったのでしょうか? 神経治療の再治療は難しいものが多いので、少し経験をつんだ人なら解っていたはずです。 抜歯の他に方法はなかったのでしょうか? 
根の小手術が可能でした。 でも、この歯科医は他の歯科医(専門委)に其の手術と委託する事をせずに抜歯をしたのです。 これは自分の営業を第一として(ブリッジ)、患者の歯を委託する事によって助ける事をしなかったのです。
 この歯科医は2本目でも同じ事をしかねなかったのではないでしょうか? つまり、また治療が出来ると患者に思わせて、手をつけたが出来なかった。 一本目と又同じ事をしたのです。 まったくあきれてしまいます。無責任。ゆきあたりばったり。また単に下手。

注意:治療中に突然抜くと言われたら、断わって他を当たってみましょう。 痛みを止める方法はかならずあります。 抜いたらお仕舞いなのですから。
ちなみに2本目の歯は修復可能で当院で再治療しました。 多分10年ぐらいは持つでしょう。
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 22:57 | comments(0) | - |
虫歯ができた? なおった? 
 皆さんは虫歯は治る思っていますが、本当に治るのでしょうか?

 病気は治りますが虫歯は病気じゃないので治りません。 残念ですが修復するだけなのです。 
日本では「治」すと言っているようなのですが、米国ではRESTORE と言われて修復を意味してます。
 思ってみて下さい。虫のくった部分をとり除いて人工のもの,たとえばプラスチック、金属,瀬戸物などを入れたり、くっつけたりするだけなのです。 そして大変大事な事は、この部分がいずれ、はずれてくることです。 つまり、くっついている接点の部分がゆるみ、隙間ができて、ごみやばい菌がはいり、そこから再び腐り始めるのです。そうです、再び虫歯です。 
これは前の続きじゃないですか? そうでしょう? だから私は虫歯はなおらないと言います。


注意事項: 
1.プラスチックは軟らかく、擦り減り、変色し、曲がりもします。 最近の物は強くなっているから」と良く言われますが、ずっとそう言われてきているのですから、一体どれ程のものでしょうか?

2.瀬戸物のつめものは多少ましな場合あり。 

3.金属が一番。歯科医の大半がこれを自分に使います。 一度歯科医の口の中を見せてもらってみて下さい。 プラスチックは所詮プラスチックでしかありません。 金属にはなれないのですからプラスチックでは持たないのです。
| Shunzo Ozawa D.D.S. | 02:17 | comments(0) | trackbacks(0) |
苦情と告訴。
 ここ数年来, 異常なほどに増えて来たトラブルですが、やっと法的な手段に訴える人たちが出てきました。
 ひとつは、ブリッジが一年以内にはずれてしまい、やり直せないから、歯を抜いてインプラントにしろと言われたケース。 もうひとつは、クラウンが2ヶ月以内にはずれたケースです。

さて、トラブルに対しての処置方法は色々です。
 
1.その歯科医に満足がゆかない、または納得がゆかない、と言って具体的な説明を聞く。良心的な人なら治療費を幾分または全額かえしてくれることも話し合い次第でしょう。 
多くの人が歯科医にミスがあるのなら、認めてほしい、謝ってほしい、という気持ちが強いようです。でも米国ではご存知のように自分から過ちをみとめることは通常しませんので、法的手段を取らないからという条件を提示して、金銭返済を求めてみる事も一考しましょう。

2.歯科学会、American Dental Association に Peer Review の Application formを出して判断してもらう。 勝てば全額返済されるのですが、はっきりミスとわかるケースで無いと歯科医が歯科医を糾弾する事はさけたがりますのでなかなか納得のゆく答えは出ない事がおおいようです。 ウエストチェスターでは、ADA(American Dental Association)の9th District, マンハッタンでは 1st District といわれる支部に連絡すれば良いです。

3.New York State Board of Education、 Ethics Committee に届けをだす。
1-800-442-8106,or E-mail : conduct@mail.nysed.gov.

4.弁護士を使う。費用と手間が払った治療費に見合わないのが理由で泣き寝入りをする人がほとんどです。 無料弁護士が居るのを知りましょう。 弁護士会で聞けば教えてくれます。Association of the Bar of NYC 212-626-7373. またラジオなどで宣伝している弁護士で、成功報酬のみを求めている弁護士も無料となります。


さて、どんな場合でも、大事な事はカルテとレントゲンは歯科医から何の遠慮もなく貰えるので、も貰いましょう。 おかしい、納得がもうひとつ行かないと思った時点ですぐに行動しましょう。 レントゲンは治療前のものが一番大事です。 治療記録はあなたのものでも有り、もらう権利があるのです。 それからどの方法をとるか決めるのです。

| Shunzo Ozawa D.D.S. | 00:02 | comments(0) | trackbacks(0) |

Calendar

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
<< June 2007 >>

Sponsored Links

Profile

Recommend

Search

Entry

Comment

  • 神経治療には後日の問題がふくまれる。 そのー6.費用を考えると。
    Madame B (05/09)
  • ニューヨークの日本人歯科医にもこんな嘘をつく人がいました。
    M-子 (11/02)
  • 海外法人クリニック。    そのー1. ブログに書いてきました。 確信した事からです。
    松井秀樹 (02/19)
  • 「痛みがある」と言うと治療される。   注意ー2. 痛みの種類から。改定版。
    Madame B (11/22)
  • インプラントは怖くない。    その^1. 米国。
    Madame B (11/14)
  • インプラントは良い。 
    MADAME B (10/28)
  • 「神経治療」には後日に問題が起こる。 そのー2.  噛む毎に痛み。
    Mini (08/07)
  • 日本語が通じると言ってその歯科医は信頼出来るのでしょうか? シアトルからの相談。
    Yuko (11/29)
  • シーラントの被害の報告が又です。 
    inakoi (01/12)
  • ニューヨークの日本人歯科医にもこんな嘘をつく人がいました。
    サチ (08/30)

Archives

Category

Link

Feed

Others

無料ブログ作成サービス JUGEM

Mobile

qrcode